【読書ノート】そのときは彼によろしく

Book_07071

●書名:そのときは彼によろしく
●著者:市川 拓司(いちかわ たくじ)
●発行:2007/05/21
●出版:小学館文庫
●読日:2007/12/14
●評価:☆☆☆
●メモ:水草を眺めることが好きな主人公の「智史」、ゴミの山をじっと見つめ、緻密なゴミの絵を描き続ける「佑司」、オーバーサイズのアーミーコートを着たボーイッシュな少女「花梨」、「ヒューウィック」と鳴く老犬「トラッシュ」、3人と1匹は13歳で出会い友情を育むが、やがてバラバラとなって15年の歳月が流れる。/智史は子供のころの夢だったアクアショップを経営し、結婚紹介システムで知り合った女性と何度目かのデートをした帰りにアルバイト募集のチラシに応募して来た女性と会い採用を決める。/始めは気が付かなかったが女性は15年間彼が思いつつけて来た花梨で、今は役者としても活躍する有名なモデルだった。/ある日突然病院からの連絡で意識不明となった佑司と再開するが、それを機に花梨が遠くへ行くと言い出す。/花梨から、”いつ目覚めるのか分からない眠りに就いてしまう奇病”を持っていることを知らされ、お互いに15年間想い続けていたことを告白し合う。/花梨は眠りにつき、引き換えに佑司は意識を取り戻す。父も亡くなり歳月が流れ、再び店の前でアルバイト募集のチラシを持った花梨と再会する。/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】チーム・バチスタの栄光(下)

Book_07070

●書名:チーム・バチスタの栄光(下)
●著者:海棠 尊(かいどう たける)
●発行:2007/12/10
●出版:宝島文庫
●読日:2007/12/13
●評価:☆☆☆☆
●メモ:リスクマネジメント委員会には、病院長が依頼した「白鳥」という男が同席する。/白鳥と田口により再びスタッフからの聞き取り調査が行われる一方、白鳥の調査により、桐生と義弟の過去を暴き、桐生にメスを置くよう進言する。/そんな中、一人の患者の様態が急変し緊急手術が行われることになる。/田口は懸命に手術を阻止しようとするが間に合わず、術中死となってしまう。/駆けつけた白鳥の提言で患者のMRIが撮られ真犯人が判明する。/物語としてはシリアスでリアリティーのある”真面目な?”サスペンスものなんだけど主要な登場人物のキャラがちょっとユーモラスでコメディー的な面白さもある。/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】チーム・バチスタの栄光(上)

Book_07069

●書名:チーム・バチスタの栄光(上)
●著者:海棠 尊(かいどう たける)
●発行:2007/12/10
●出版:宝島文庫
●読日:2007/12/10
●評価:☆☆☆
●メモ:東城大学医学部付属病院、不定愁訴外来の医師「田口」はある日病院長に呼ばれ内部調査を依頼される。/調査対象はチーム・バチスタと呼ばれている心臓移植の代替手術を行っている病院の花形チームで、難しい手術を連続成功させてきたが連続したが原因不明の連続術中死を調べるというものだった。/チームを率いる桐生自身からの申し出もあり、病院長直々の依頼で断ることも出来ずに引き受けることになり、チームメンバー一人一人との面談から調査を開始する。/実際に立ち会った最初の手術は成功に終わるが次の手術で術中死が起こってしまう。/メンバーの面談や現場の立ち会いでも原因が掴めなかった田口は病院長へ自分の力では原因追及が難しいことを告げて院内のリスクマネジメント委員会の招集を依頼する。/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
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 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】予知夢

Book_07068

●書名:予知夢
●著者:東野 圭吾(ひがしの けいご)
●発行:2007/10/15
●出版:文春文庫
●読日:2007/12/05
●評価:☆☆☆
●メモ:シリーズ第2作。「夢想る(ゆめみる)」「霊視る(みえる)」「騒霊ぐ(さわぐ)」「絞殺る(しめる)」「予知る(しる)」の5編。/森崎礼美という女性の名前を夢で見て以来、将来自分と結ばれる運命にあると信じ込んでしまった青年。少年が夢見た名前の由来を隠すために正当防衛に見せかけて青年を殺害しようとする礼美の母親。「夢想る(ゆめみる)」/黄色がトレードマークの女が自室で絞殺されるが、殺されたと推測される時間に付き合っていた男が女の姿を見ている。男が見たのは黄色いコートを着た別の女で、イメージカラーによる先入観を利用したアリバイ工作だった。女っ気の無い犯人に女の共犯者がいたことを推測させたのは犯人の部屋で聞いたステレオのガリ(ボリュームを変える時に出る雑音)と犯人の髪形(スポーツ刈り)で、それはヘアスプレーに入っているシリコンが原因だという音響メーカーの統計資料だった。「霊視る(みえる)」/一人暮しの老婆の身を案じて様子を見に行っていた男が疾走する。老婆は財産を残して死んだしまい、その家には2組の奇妙な男女が居座っているが、いつも決まった時間になると家の中のものが落下するなどポルターガイストが起きていた。共振現象による振動が原因で地面に対して何等かの力が作用したものと推測し、疾走した男が床下に埋められていることを説き明かす。「騒霊ぐ(さわぐ)」/経営が圧迫した町工場の社長がホテルで絞殺される。高額の保険金を受け取った妻が疑われるが完璧なアリバイがある。自殺では支払われない保険金を受け取るために”アーチェリーの弓とヒーター”を使って自らの首が締る仕掛けを使った自殺で、昔からの従業員の男に仕掛けを回収させていた。「絞殺る(しめる)」/少女が女の首吊り自殺を見るが翌朝女は普段通りに生活している。悪い夢かと思われたが数日後に実際に同じようにして本当に自殺してしまう。女は浮気相手の男を脅かすつもりで偽の自殺を計画し、少女が見たのはその練習の場面だった。脅すつもりで仕組んだ自殺だったが本当に死んでしまい。それはER流体を使った仕掛けを女に教えた男の更なる仕掛けだった。「予知る(しる)」/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】探偵ガリレオ

Book_07067

●書名:探偵ガリレオ
●著者:東野 圭吾(ひがしの けいご)
●発行:2007/11/05
●出版:文春文庫
●読日:2007/12/04
●評価:☆☆☆
●メモ:帝都大学理工学部物理学科助教授、湯川学、通称ガリレオが活躍する連作ミステリーシリーズの第1作。「燃える(もえる)」「転写る(うつる)」「壊死る(くさる)」「爆る(はぜる)」「離脱る(ぬける)」の5編。/目の不自由な人のために本の朗読をテープを吹き込んでいる青年が、近所にたむろして騒いでいる若者を”レーザー光線”を使って脅かすつもりが殺してしまう。「燃える(もえる)」/半年前に殺され池に捨てられた男の顔を写したデスマスクが、たまたま同じ池に破棄されていた金属片と、雷による”衝撃波”で造られたことで事件が明るみに出て犯人が逮捕される。「転写る(うつる)」/好きな女の為に”超音波”を使っての殺人方法を教えて協力するが、女に裏切られて自分も同じ方法で殺されそうになる。「壊死る(くさる)」/”ナトリウムの化学変化”を利用して湘南の海で一人の女を爆死させた男と、それを知って自分の研究が問題視されることを恐れてその男を殺してしまう大学助教授。「爆る(はぜる)」/ある殺人事件の容疑者のアリバイを証明する目撃情報として一人の少年が幽体離脱して描いた絵が取り上げられる。フリーライターをしている少年の父親はそのことをマスコミに告げて話題するが、少年の絵は光の屈折により普段は見えない位置のものが見えたために描けたものだった。「離脱る(ぬける)」/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】スナップ写真のルールとマナー

Book_07066

●書名:スナップ写真のルールとマナー
●著者:日本写真家協会編
●発行:2007/08/30
●出版:朝日新書
●読日:2007/11/26
●評価:☆☆☆
●メモ:肖像権や著作権、パブリシティー権といった法的な権利の意味するところと、マナーやルールといったものを実際のシチュエーション別に解説。

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】指先の花

Book_07065

●書名:指先の花
    映画「世界の中心で愛さけぶ」律子の物語り
●著者:益子 晶一(ましこ しょういち)
●発行:2004/06/10
●出版:小学館文庫
●読日:2007/11/22
●評価:☆☆☆
●メモ:妊娠を機に結婚することになったが彼(朔太郎)が自分以外の何かを見つめ続けている事を感じていた律子。/引っ越しのために荷物を整理している時に、母が亡くなった日付が記されたカセットテープを見つける。/テープは、母と同じ病院に入院していた「アキ」が彼と交わしていたボイス日記で、律子はテープを彼が通う高校の下駄箱へ届ける役目をしていた。/17年前のその日、母が亡くなったショックで届けるはずのテープをそのままにしてしまい今日まで忘れていた。/何かに突き動かされるように当時の病院、テープを届けるはずだった学校へと向かった率子は、そこでテープを届けるはずだった相手が今自分が結婚をしようとしている朔太郎であった事を知る。/朔太郎の見つめ続けているものを理解した律子。”心の後片付け”の方法がわからずにいた朔太郎。/律子と共にアキと行くはずだった場所へ行くことでそれが出来るような気がしてそのことを律子に打ち明け、アキが「世界の中心」と呼んでいたオーストラリアのウルルの大地へ向かう。/

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【読書ノート】たった一人の生還

Book_07064_2

●書名:たった一人の生還
    「たか号」漂流二十七日間の闘い
●著者:佐野 三治(さの みはる)
●発行:2000/07/01
●出版:新潮文庫
●読日:2007/11/21
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:1991年の年末から92年の新年にかけて行われた「トーヨコカップ・ジャパン→グァム・ヨットレース92」に出場し、転覆漂流し27日後に救出された著者の記録。/クルーは7人で、沈没と同時に一人が亡くなり、その後ライフラフト(救命ボート)で6人が漂流することになるが、一人、二人と死んで行き、最後は著者一人で9日間を生き延び外国船に救助される。/

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【読書ノート】第三の時効

Book_07063

●書名:第三の時効
●著者:横山 秀夫(よこやま ひでお)
●発行:2006/03/25
●出版:集英社文庫
●読日:2007/11/19
●評価:☆☆☆
●メモ:表題作を含む全6編の連作短編集/「沈黙のアリバイ」「第三の時効」「囚人のジレンマ」「密室の抜け穴」「ペルソナの微笑み」「モノクロームの反転」/1編1事件という形で展開し、それぞれに内容的も面白いが、何と言っても全編を通して描かれるF県警捜査一課の一人一人の描写にリアリティーがある。/ミステリーやサスペンスと言った側面もあるがどちらというと、そうした人間ドラマという面が楽しめた。/

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【読書ノート】孤独の歌声

Book_07062

●書名:孤独の歌声
●著者:天童 荒太(てんどう あらた)
●発行:2005/11/15
●出版:新潮文庫
●読日:2007/11/15
●評価:☆☆☆
●メモ:一人暮らしの女性をねらった病的な連続殺人事件が起こる。女刑事の「朝山風希(ふき)」は担当外のこの事件を執拗に追う。それは幼かったころの出来事で自分の中で封印してきた「友人を裏切って死なせてしまった」という思い込みによるもの。/音楽に情熱を傾け深夜のコンビニでバイトを続ける「潤平」の店に強盗が入り風希はその事件を担当する。/連続殺人の犯人がコンビニでターゲットとなる女性を物色していたことから風希と潤平は犯人を追い詰め逮捕する。/母親が不倫相手との間に生まれた犯人は母の異常な愛の中で育ち”家族”というものへの屈折した思いが動機の事件だった。/異常さが天童荒太っぽい、というか、「家族狩」に共通した独特のものがある。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】手紙

Book_07061

●書名:手紙
●著者:東野 圭吾(ひがしの けいご)
●発行:2007/09/05
●出版:文春文庫
●読日:2007/11/12
●評価:☆☆☆☆
●メモ:兄はたった一人の身内の弟を大学に進学させたく身を粉にして働いていたが体を壊し収入が途絶えてしまい、衝動的に強盗殺人の罪を犯してしまう。/弟のもとへ、服役した兄から月に一度手紙が届くようになるが、身内が刑務所にいるということで掴みかけた幸せを幾度となく逃して来た弟は手紙から逃げるようにして兄との関係も遠ざける。/境遇を理解してくれる女性と結婚し娘の父親となるが、自分だけでなく娘まで犯罪者の身内というレッテルを貼られることに苦悩する。/勤め先の社長の言葉でこれからの生き方を見つめ直し、兄とは絶縁しそのことを正直に伝えるという辛い決断を下す。/昔のバンド仲間から刑務所への慰問コンサートへ誘われる。コンサートの当日、「イマジン」の前奏が続く中、観客の中に兄の姿を見て声が出ない弟。/

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【読書ノート】犯人に告ぐ(下)

Book_07060

●書名:犯人に告ぐ(下)
●著者:雫井 脩介(しずくい しゅうすけ)
●発行:2007/10/20
●出版:双葉文庫
●読日:2007/11/09
●評価:☆☆☆☆
●メモ:バッドマンと名乗る犯人からの手紙が届くようになり「巻島」はテレビ出演を続ける一方、「植草」は「未央子」の気を引くため捜査本部の動きを漏らし続ける。/突然犯人からの手紙が届かなくなり「巻島」は手紙を誘うために犯人に同情的な発言を繰り返し世間の非難を浴びるようになる。/犯人からの手紙は途絶えたまま、ある日突然犯人からの手紙を落とし物として発見する。これを機に犯人は警戒して手紙を出さなくなったと判断した「巻島」は最後の賭けに出る。手紙から掌紋が検出されたと偽り、発見された地域一体に照合のローラー作戦を展開する事をテレビを通じて発表する。/一方ライバル関係にあるテレビ局へ捜査本部の動きを動きが漏れていることを察知し、罠を張って「植草」の行動を突き止めそれを封じる。/そんな中、「巻島」の孫が誘拐される。犯人は6年前に捜査を担当し殺された子供の父親で、「巻島」は腹を刺されて意識を失ってしまう。/病院で目覚めた「巻島」は、ローラー作戦により犯人が逮捕されたことと、「巻島」を刺した父親が自首したことを知らされる。/

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【読書ノート】犯人に告ぐ(上)

Book_07059

●書名:犯人に告ぐ(上)
●著者:雫井 脩介(しずくい しゅうすけ)
●発行:2007/09/20
●出版:双葉文庫
●読日:2007/11/07
●評価:☆☆☆☆
●メモ:神奈川県警の警視「巻島」は出産を控えた一人娘を病院へ送って行こうとした直前に幼児誘拐事件発生の連絡を受けて捜査に当たる。/単独犯による安易な事件と見られていたが、身の代金の受け渡しで翻弄され、結局犯人を取り逃がした上に子供が殺されるという最悪の事態となり「巻島」は責任者として記者会見の出席を命じられ出席するが、無神経で執拗な記者の追求にキレてしまい左遷を命じられる。/事件から6年後、川崎市内で発生した児童連続殺人の捜査責任者として呼び戻される。/呼び戻したのは6年前に「巻島」一人に責任をなすり付けた本部長の「曾根」で、甥で総務課長の「植草」と共に考え出したマスコミを利用して犯人との接触機会を作り逮捕に結び付けるという「劇場型捜査」のためだった。/捜査責任者自らがテレビに出演して事件の進展を報告するという企画は視聴者の関心を呼び視聴率もかなりの数値を示し、それに伴い多くの情報も寄せられたが「巻島」が望んでいたのは犯人自身からの接触だった。/一方、高視聴率をあげた番組と対抗関係にある他局のキャスター「杉村未央子」と同じ大学だった「植草」は今回の件を利用して「未央子」に近付こうと画策する。/

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【読書ノート】能率手帳の流儀

Book_07058

●書名:能率手帳の流儀
●著者:野口 晴巳(のぐち はるみ)
●発行:2007/10/10
●出版:日本能率協会マネジメントセンター
●読日:2007/10/29
●評価:☆☆☆
●メモ:能率手帳の発売元である日本能率協会の現会長が著した本。/…ということだけど、売らんがための宣伝色の強い本という印象はあまりない。/この手の本によくある独自の手法や使用法を紹介したものではなく、言って見れば手帳自体は何でもいいような使い方だが、根底にある「手帳は過去を振り返りこれからを創造する」という考え方はキッチリ書かれている。/とはいえ、書かれていることは誰もが思い、少なからず実践していると思われることばかりのような気もする。/後半にちょっとだけ触れられている能率手帳のこだわりとか歴史、製造にまつわるエピソードなんかをもっと充実してくれた方がおもしろかったと思うのだが…一応、季節的にも”手帳術”の範疇に入る本だから仕方ないのかも/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】さよならの代わりに

Book_07057

●書名:さよならの代わりに
●著者:貫井 徳郎(ぬくい とくろう)
●発行:2007/08/10
●出版:幻冬社文庫
●読日:2007/10/26
●評価:☆☆☆
●メモ:劇団に所属する主人公は偶然知り合った不思議な少女に頼まれごとをされるが、それが殺人事件に関係することになってしまう。/やがて少女は「未来から来た」と自分の正体を明らかにし、祖父が殺人の冤罪で投獄されることを防ぐことが目的だと告げられる。/容疑半信半疑のまま少女を信じて協力し真犯人を追い詰めるが、犯人は真相を明らかにさせる前に自らの命を断ってしまい少女の祖父の容疑は晴れないままとなってしまう。/少女は自分の意志で現在と未来を行き来できる訳でなく、理由も分からず突然過去に来てしい、これから先も何度か同じことが繰り返されるという身の上を語る。/やがて、未来へ戻る前兆を感じた少女は「またね」という言葉を残して主人公の前から姿を消してしまう。/「さようなら」でなく「またね」と言い残した少女の言葉を反芻する主人公。/

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【読書ノート】火車

Book_07056

●書名:火車
●著者:宮部 みゆき(みやべ みゆき)
●発行:2007/08/20
●出版:新潮文庫
●読日:2007/10/24
●評価:☆☆☆
●メモ:【火車(かしゃ)】火がもえているくるま。生前に悪事をした亡者のせてを地獄に運ぶという。ひのくるま。/休職中の刑事が遠縁の男に頼まれ、失踪した婚約者の行方を探る。/父の借金で幸せを逃した女が通販会社のデータを利用して別人に成りすまし男と婚約するが、利用したデータの女もカード破産者だった事がわかり男の前から姿を消す。/新たななりすましのためのターゲットを物色する過程で休職中の刑事と最初に利用された女の同級生の執拗な捜査により捕らえられる。/一時問題視されたカード破産の現状をテーマにしたサスペンス。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】四十回のまばたき

Book_07055_2

●書名:四十回のまばたき
●著者:重松 清(しげまつ きよし)
●発行:2005/11/10
●出版:幻冬社文庫
●読日:2007/10/21
●評価:☆☆☆
●メモ:売れない翻訳家の主人公は交通事故で妻を亡くし、同時に妻の裏切りを知る。/毎年、冬になると一日の大半を睡眠したままで過ごすという奇病を持った妻の妹が父親のはっきりとしない子を身籠もる。/冬眠しちゃう妻の妹というちょっとSFちっくな設定だけど、分かり合えていたはずの夫婦関係への疑問や家族の意味やそのあり方と言った重松清らしいテーマがSFチックさに違和感を感じる事なく描かれている。/

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【読書ノート】恋する音楽小説

Book_07054

●書名:恋する音楽小説
●著者:阿川 佐和子(あがわ さわこ)
●発行:2004/11/15
●出版:講談社文庫
●読日:2007/10/14
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:1995/4/22から1998/7/25までにNHKのFMラジオ「クラシック物語り・恋する音楽小説」で放送されたものの中から19編を選び加筆した作品。/名曲をネタに史実と創造を交えて創作された物語り。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】星野道夫 永遠のまなざし

Book_07053


●書名:星野道夫 永遠のまなざし
●著者:小坂洋右・大山卓悠(こさか ようすけ・おおやま たかはる)
●発行:2006/09/30
●出版:山と渓谷社
●読日:2007/10/10
●評価:☆☆☆☆
●メモ:ヒグマに襲われて亡くなった写真家「星野道夫」の原因に疑問を持ち、その真相を調査する過程で紹介する星野道夫の生き方や自然に対する想い。/ワタリガラスの神話では、人間はハマグリの殻から外に出たようになっている。だが、夜の闇、そしてその闇を忌み嫌う人間が作り上げたまばゆい都市や家屋のことを考える時、私には、人間は殻から出たのではなく、本当は自分が入っている殻をひたすら大きく大きくしてきただけではないのか、と思えて仕方なくなってくる。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】涙そうそう

Book_07052

●書名:涙そうそう
●著者:吉田紀子・吉田雄生(よしだのりこ・よしだたかお)
●発行:2006/09/10
●出版:幻冬社
●読日:2007/10/05
●評価:☆☆☆☆
●メモ:兄妹の恋よりせつない愛の物語り。/予想外に結構泣けた。

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【読書ノート】町

Book_07051

●書名:町
●著者:栗本 薫(くりもと かおる)
●発行:1997/08/10
●出版:角川ホラー文庫
●読日:2007/10/04
●評価:☆☆
●メモ:疎ましくなった恋人を殺すつもりでドライブに誘い、誰も知らない町へと向かうが小さなトンネルを越えてたどり着いた町で味わう恐怖。/

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【読書ノート】その日のまえに

Book_07050

●書名:その日のまえに
●著者:重松 清(しげまつ きよし)
●発行:2007/08/05
●出版:文藝春秋
●読日:2007/09/24
●評価:☆☆☆☆
●メモ:「ひこうき雲」「朝日のあたる家」「潮騒」「ヒア・カムズ・ザ・サン」「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」の7編の短編が最後に一つにまとまる。/

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【読書ノート】天才アラーキー 写真ノ時間

Book_07049

●書名:天才アラーキー 写真ノ時間
●著者:荒木経惟(あらき のぶよし)
●発行:2002/12/22
●出版:集英社新書
●読日:2007/09/21
●評価:☆☆☆
●メモ:天才なの何なのか?やっぱり、よくわからなかったけど、写真だけを見ていた時よりも「案外普通の人なんだ」ってことが分かる本。/撮影現場のトークがそのまま記述されているようだけど、ホントにこんなこと言ってるの?って感じで笑える。カメラマンって「いいねぇ、いいよぉー」なんてホントに言ってんだ。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】土門拳の写真撮影入門

Book_07048

●書名:土門拳の写真撮影入門 -入魂のシャッター二十二条-
●著者:都築 政昭(つづき まさあき)
●発行:2004/07/10
●出版:近代文芸社
●読日:2007/09/20
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:土門拳が残した文章や弟子たちから聞いた話を元に、著者が考察した土門拳の写真への思いや考え方。/あくまで著者の考える土門拳の写真撮影秘伝。/土門拳語録「カメラとモチーフの直結」「実相観入」「」絶対非演出の絶対スナップ」「テーマ性と典型」「リアリズムは実践的課題」/フォトジェニックを土門は「カメラのメカニズムによる、自然的な肉眼の印象以上のあるいは以下の写り方」と定義している。/「いい写真」とはフォトジェニックであり、さらにモチーフの古典的なものだが、それを目指す限り、写真はたくさん撮らなければならない。/どんなにピントを鮮鋭に、画調を豊潤に写しても、フライパンの形を上から下から横から狙っても退屈なだけである。「今、水玉を弾く熱にたとえた意味の一点を押さえることが肝心なのである。見れども見えない一点をどうして撮るか」/カメラの肉体化「つまりメカニズムの肉体化とは、完全に無意識のうちに正しい方法を実践しているということだ」/すべてを7フィートで写すことにして、7フィートという距離をつかむ訓練を毎日続けた。「百発百中の自信ができた。肉眼を直観的な距離計にするのだ」」結果をレンズのノッブを回す手首と指先にシンクロナイズさせればよい。/「女の一番美しい顔を撮ろうとするなら、その女の情夫になるより仕方ない。モデル対写真家で撮れる女の美しさなどは、たかが知れている。」/自分が主体的に関わらない写真、ただ美しいという詠嘆的な感情に寄りかかった写真では、人の心に食い込めない。/いい写真というのは、「写したのではなく、写ったのである。計算を踏み外した時にだけ、そういう写真画できる。僕はそれを鬼が手伝ったといっている」/「初心を失うとは、慣れることだ。慣れないとは、恐れと恥じらいを持つことだ」/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】木村伊兵衛と土門拳

Book_07047

●書名:木村伊兵衛と土門拳
●著者:三島 靖(みしま やすし)
●発行:2004/01/23
●出版:平凡社
●読日:2007/09/19
●評価:☆☆☆☆
●メモ:真実性とリアリズムとは違うと思うんですよ。コップは誰が写してもコップ、そうじゃなくて、作家の心の中真実を表現しようというものが加わらなければならない/写真は機械という物に結び付くわけで、その結び付け方がまだはっきりしていない/撮っている本人が感傷ともいってもいいほどせつない共感を込めて被写体に向かったときに力のある写真をものにする/さて、5800コマのネガからプリントした800枚の、さらにそこから、170枚強をどう選び使ったのか(土門拳のヒロシマ)/対象に直結したところにリアリティーが発生するのではなく、《見せるもの》ということが意識されて処理されたところに初めてリアリティが生まれる/いい写真というのは写したのではなく写ったのである。計算を踏み外した時にだけ、そういういい写真が出来る/対象凝視するその目の鋭さがカメラという機械を超越して写真に人間性の深さを入れ込めてしまう/「写る」というそのわずかな可能性に賭けて、死に至るまで”見る”ことの記録者であり続けること/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】サウスバウンド 下

Book_07046

●書名:サウスバウンド 下
●著者:奥田 英朗(おくだ ひでお)
●発行:2007/08/31
●出版:角川文庫
●読日:2007/09/13
●評価:☆☆☆☆
●メモ:第二章/西表島へ移住して来た二郎達は廃家を少しづつ手直し自給自足の生活を目指すが、そこは既にリゾート開発業者のものになっていて立ち退きを迫られる。/二郎の父は開発に反対し、業者の執拗な立ち退き要請にも頑として譲らず一騒動を巻き起こす。/破天荒でトラブルメーカーのような父の生き方を徐々に理解し自分のものとして消化して行く二郎。波瀾万丈な一家を描いたホームドラマといったストーリー。南の島の自然と、私利私欲の無い素朴な生き方を通して、都会での慌ただしい生活やモロモロの悩み事を忘れさせてくれる爽快感がある。/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
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 ☆3=普通に面白かった
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 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】サウスバウンド 上

Book_07045

●書名:サウスバウンド 上
●著者:奥田 英朗(おくだ ひでお)
●発行:2007/08/31
●出版:角川文庫
●読日:2007/09/11
●評価:☆☆☆☆
●メモ:第一章/小学6年の主人公「二郎」の父はもと過激派で、仕事もせずに毎日家にいて母が経営している喫茶店の収入で暮らしている。/同級生の女子から誕生会に誘われちょっとときめいてみたり不良に脅されて苦悩したりしながらも幼友達と楽しい毎日を送っている極普通の小学生だが、父は昔の思想をひきづったまま、年金も払わず集金人と論争をしたり修学旅行の旅費が高すぎると学校へ怒鳴り込んだりと二郎にとってのトラブルメーカー的存在。/ある日父の昔の仲間が居候することになったが、しばらくしてこの居候がお越した事件をきっかけにして家族全員で電気もない西表島へと移住することになる。/

 ===[☆尺度]=========
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 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】ハードボイルド・エッグ

Book_07044

●書名:ハードボイルド・エッグ
●著者:荻原 浩(おぎわら ひろし)
●発行:2006/11/20
●出版:双葉文庫
●読日:2007/09/09
●評価:☆☆
●メモ:チャンドラーのフィリップ・マーロウに憧れ探偵稼業をしている主人公がひょんなことから秘書として雇い入れた80歳を越すと思われる婆さんと共に殺人事件に巻き込まれて行くドタバタ物語。/笑わせよう、泣かせようという意図がミエミエでリアリティーが無いのでハナにつく。著者の作品にしてはちょっとハズレかなという感想。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】光の引き出し

Book_07043

●書名:光の引き出し
●著者:島尾 伸三(しまお しんぞう)
●発行:1999/10/05
●出版:青土社
●読日:2007/09/05
●評価:☆☆
●メモ:写真に関わる諸々のエッセイ。/いちいち外来語に漢字をあてて、カタカナのルビをふっていたり、比喩や言い回しもわざと難しくしているように感じられ、まるで哲学書でも読んでいるよう。こうした文体に最後まで馴染めず、まるで教科書を読んでいるようで楽しい読書にはならなかった。/書いてあること自体は特に難しいこともなく興味深いところもあったので残念。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】写真とことば

Book_07042

●書名:写真とことば -写真家二十五人、かく語りき
●著者:飯沢 耕太郎(いいざわ こうたろう)
●発行:2003/01/22
●出版:集英社新書
●読日:2007/09/03
●評価:☆☆☆☆
●メモ:以下の大正から昭和初期に活躍した写真家25人が残した文章を引用しそれらの作品世界を解読している。/野島康三、萩原朔太郎、安井仲治、福原伸三、山端庸介、土門拳、木村伊兵衛、田渕行男、濱谷浩、常盤とよ子、高梨豊、森山大道、荒木経惟,植田正治、桑原甲子雄、大辻清司、東松照明、長野重一、一ノ瀬泰造、内藤正敏、中平卓馬、石内都、鈴木清、畠山直哉、星野道夫/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】カメラ至上主義

Book_07041

●書名:カメラ至上主義
●著者:赤城 耕一(あかぎ こういち)
●発行:2003/06/18
●出版:平凡社新書
●読日:2007/09/02
●評価:☆☆☆
●メモ:写真を撮るという行為自体は、もう少し純粋なはずだと思う。まずは自分を気持ち良くさせるための自己満足行為が一番にくるはずだ。「作品」ちうのはその次の段階で良いのである。/実際に街を歩いて何を撮影すればいいのか。正直言ってこの答えを示すには出来上がった写真を見てもらうのが一番だ。しかしあえて一言で説明するならば、光と影によって形成された事物が、本来とは異なる何かに変貌して見えた時。私はこれを単純に「化ける」というのだがこれがシャッターチャンスになる。/ならば今日の銀塩写真、フィルムカメラの存在意義と楽しみとは何か?これは写真が出来上がるまでの時間を利用して、撮影行為を反芻して思考し、また、道具としてのカメラを愛すること。これにつきる。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】へそまがり写真術

Book_07040

●書名:へそまがり写真術
●著者:柳沢 保正(やなぎさわ やすまさ)
●発行:2001/08/20
●出版:ちくま新書
●読日:2007/08/26
●評価:☆☆☆
●メモ:映画の小道具として登場するカメラに関する蘊蓄の章はなかなか興味深く面白い。/現代では写真に術などない。これまでプロが蓄積した「失敗しない術]を今のカメラはすべて内蔵している。/技術面ではだれでも簡単にプロと同じスタートラインに立てるのだ。だからこそ、何を撮るかが、重要になる。これは感性の問題だ。/

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【読書ノート】気づきの写真術

Book_07039

●書名:気づきの写真術
●著者:石井正彦(いしい まさひこ)
●発行:2001/06/20
●出版:文春新書
●読日:2007/08/25
●評価:☆☆☆☆
●メモ:懐にカメラを入れ、折々に一句ひねるような気持ちでシャッターを押せたら、もう立派にカメラを持った芭蕉です。/写真は足で撮る、決して頭だけで撮れるものではありません。足7分、頭3分でしょうか。/映画のフィルムには流れている時間の瞬間、瞬間が連続して写っていますが、写真はそのうちのわずか一コマに過ぎません。しかも、そのたった一枚で、前後何十枚ものコマに写っているものを想像させられなければなりません。つまり、あなたの写真の腕は、無限にある「瞬間」のどの一コマを抜き出すかで決まるわけです。/

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【読書ノート】哲学者クロサキの写真論

Book_07038

●書名:哲学者クロサキの写真論
●著者:黒崎 政男(くろさき まさお)
●発行:2001/10/30
●出版:昌文社
●読日:2007/08/19
●評価:☆☆☆☆
●メモ:21世紀において、ひたすら自己展開していくデジタルテクノロジーは、写真を動画映像の単なる一断片として、あるいは、動きのない静止画としてとらえつつ、写真からその独自の存在意義を剥奪する形で進行して行くことだろう/モノクロ写真は、カラー写真から色が抜けたもの、というネガティブな意味と考える人もいるかもしれない、だが私にすれば、カラー写真は現実の世界に近い分だけ、受動的なメディアであるように思われる。/カラー写真が対象への依存、あるいはリプレゼンテーション(再現)だとすれば、モノクロはエクスプレッション(表現)のメディアだ。/カツラの最大の目標は、自毛と区別がつかなくなることだが、その時カツラは、完全に自らの個性を失う。/物事の本質と思えることが、実はテクノロジーの単なる制約ゆえ、ということはよくあることである。/《マドリッドのプラッド美術館にあるベラスケスの「ラス・メニナス(女官たち)」という絵。描かれた人物たちは何を見ているのか?(画家は何を描こうとしているのか)答えは絵の中の鏡。》/唯一、写真が写真としての性格を失うのは、それが、動画映像の一部、一静止画としてとらえられる場合である。/一秒間の動画は、数十枚の静止画像から成立している-技術的にはその通りである。しかし、写真が切り取る「瞬間」は、流れる時間を均等に細切れにした平板な「部分」とは根本的に異なる。/写真の一瞬には、流れる時間を一瞬に凝縮しようとするエネルギーがこもる。/「平板な部分時間」と「凝縮された一瞬」が同等と見なされた時に、写真の死はやってくるのだろう。/人間が有限的な時間制のうちに内存しながら、まさにそこから超越しようとする意志こそが「決定的瞬間」なのであり、実に、この行為こそ、写真を写真たらしめていくものなのである。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】おれは土門拳になる

Book_07037

●書名:おれは土門拳になる
●著者:村尾 国士(むらお くにお)
●発行:2003/10/31
●出版:アートン
●読日:2007/08/14
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:"奇跡の光"にたどり着いた写真家・増浦 行仁(ますうら ゆきひと)の生き方/コピーフォトというのは、たとえば絵ハガキの写真のようなものだ。撮る対象をそっくりそのまま写す、文字通りコピーであり、そこでは撮影者の個性は必要なく、むしろ邪魔ですらある。ここには絵画と違い、写真というものが基本的に持つ宿命がある。ひとつの彫刻を前にカメラのシャッターを切れば、だれでもその"写真"を撮ることはできる。写真、「真を写す」、その真が見かけどおりの真にすぎないのがコピーフォトであり、内存する真を写出したものが芸術写真と言える。内存する真をとらえるには、創造した芸術家の精神世界に分け入っていかなければならない。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】木村伊兵衛の眼

Book_07036

●書名:木村伊兵衛の眼 スナップショットはこう撮れ
●著者:平凡社 編
●発行:2007/02/25
●出版:平凡社
●読日:2007/08/12
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:ベタ焼きしたフィルム(コンタクト)が興味深い。/写真そのもののどこがどう良い(評価されている所以な)のか?については結局分からなかった。そうしたことを平板に解説しているわけではないサブタイトルに期待してしまった。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】五十歳からの挑戦

Book_07034

●書名:五十歳からの挑戦
●著者:廿楽 美登利(つづら みどり)
●発行:2005/10/20
●出版:グラフ社
●読日:2007/08/09
●評価:☆☆
●メモ:五十歳から撮影を始めた女性写真家のサクセスストーリー/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】センセイの鞄

Book_07033
●書名:センセイの鞄
●著者:川上 弘美(かわかみ ひろみ)
●発行:2004/09/10
●出版:文春文庫
●読日:2007/08/07
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:もうすぐ40になる独り身の女「ツキコ」が、よく行く居酒屋で高校時代の国語のセンセイと再開してから、二人で過ごした日々を綴った恋愛?小説。/二人の時間がまったりとしているような、刺激に満ちているような…楽しそうな、辛そうな、哀しそうな…/小泉今日子が主演でドラマになったものを見て「ちょっといいなこういうの」と思ったが、本で読むと尚更思いが募った。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】返事はいらない

Book_07032
●書名:返事はいらない
●著者:宮部 みゆき(みやべ みゆき)
●発行:1999/02/20
●出版:新潮文庫
●読日:2007/08/05
●評価:☆☆☆☆
●メモ:返事はいらない、ドルシネアへようこそ、言わずにおいて、聞こえていますか、裏切らないで、私はついてない/ミステリーものの範疇だと思うのだが、6編共にイイ意味でどこか軽い感じでエッセイのような読了感。中では「裏切らないで」がよかったかな。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】お散歩写真のススメ

Book_07031
●書名:お散歩写真のススメ
●著者:原 康(はら やすし)
●発行:2007/07/30
●出版:(エイ)文庫
●読日:2007/08/04
●評価:☆☆☆☆
●メモ:読み終わってコンパクトカメラが欲しくなった。/コンパクトカメラが1台持って知らない町をブラブラ散歩して偶然見つけた銭湯に入る…ってのをたまらなくやってみたい。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】ライカ百景

Book_07030

●書名:ライカ百景
●著者:佐々木 悟郎(ささき ごろう)
●発行:2004/06/20
●出版:(エイ)文庫
●読日:2007/08/02
●評価:☆☆☆
●メモ:しかし、あえてその「気分」が大切なのだと僕は思う。「なんてきれいなんだ」と感動することが写真を撮ることの一番純真な動機だからである。/「かげ」は大きく「陰」と「影」に分かれる。光が物に当たったそれ自体につくのが「陰」、そしてその物の形が何かに写るのが「影」だ。陰は物の立体感や存在感をダイナミックに呈してくれるし、影は時としてユニークで美しい形や模様をつくってくれる。/かげをじっと見つめていると、そこは決してモノトーンでないことがよくわかる。光が乱反射してかげのなかにも色が表情を作っている。/1本撮り終わって、さてどのカメラにフィルムを詰めようかなと選ぶときの気分は、1冊の本を読み終わって、次は何を読もうかなと迷うときの楽しさに似ている。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】アヒルと鴨のコインロッカー

Book_07029

●書名:アヒルと鴨のコインロッカー
●著者:伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
●発行:2007/02/02
●出版:東京創元社
●読日:2007/07/30
●評価:☆☆☆
●メモ:詰らなくはなかったけど面白くもない。ワクワクしながら頁を繰るということもないけどダラダラと一気に読んでしまった-ちょっと不思議な読了感。物語には直接関係ないけど、一度は引き取った子犬を返品に来た我が儘な女が、なんでペットショップで働くようになったのかが気になってしょうがない!!/ブータンから来ている留学生と端正な容姿で女にモテモテの若者に、その元彼女で今は留学生と同居しているペットショップの女店員の三人の物語り。/留学生と女店員は近所で多発しているペット殺しの犯人を目撃。モテモテの若者は因果応報でHIVに感染。/女店員はペット殺しの犯人の車に轢かれて死に、モテモテの若者も自分がHIVの感染原となっていたであろうことに悩んで?自殺。/大学に入学し一人暮らしを始めるために越して来た青年は、突然隣人から本屋を襲撃し広辞苑を盗む相棒に誘われる。本屋の襲撃は広辞苑を盗むことではなく、そこに居たペット殺しの犯人の一人への復習だった。/本屋の襲撃を誘った隣人はモテモテの若者を名乗った留学生だった。/
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【読書ノート】かげりゆく夏

Book_07028

●書名:かげりゆく夏
●著者:赤井 三尋(あかい みひろ)
●発行:2006/12/08
●出版:講談社文庫
●読日:2007/07/29
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:昔の誘拐事件を新聞記者が再調査し、新事実が判明するがそこには哀しい人間模様が錯綜していた・・・と、まあ、ありがちといえばありがちな展開で特に凄いトリックや急展開があるわけでもないんだけど、自然と物語りの中に入ってしまい厭味が無くて読み易く、454頁と決して少なくない頁数なのに休む間もなく一気に読み進んでしまう。/20年前に起きた誘拐事件の犯人の娘が大手新聞社に内定するが、週刊紙に「犯罪者の娘を入社させる新聞社」というスクープ記事が掲載され、これをきっかけに新聞社が独自に過去の事件を再調査することになる。/事件は横須賀を舞台に病院から新生児が行方不明になり、病院の医院長に身の代金の要求がされるというものだったが、結局犯人は警察からの逃走中に事故で死んでしまう。犯人死亡により誘拐された赤ん坊の所在は闇の中となり、既に殺害されたものとして事件は処理された。/当時の捜査担当刑事の備忘録をもとに、ある取材がきっかけで今は窓際の仕事に追いやられていた主人公が社命で独自の調査を続け、共犯者がいたのではないかという疑いが出てくるが、やがては誘拐と身の代金の要求は別の人物によるものだったという事実にたどり着く。/
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【読書ノート】推理小説

Book_07027

●書名:推理小説
●著者:秦 建日子(はた たけひこ)
●発行:2007/05/01
●出版:河出文庫
●読日:2007/07/28
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:小説と現実が同時進行的に書かれ、時間軸も前後するので最初は解り辛いと感じたけど、頁が進むにつれてどんどん引き込まれて一気読みしてしまう面白さ。/「アンフェアなのは誰か」というメッセージが書かれた本の栞が残された連続殺人。被害者同士の接点が見出せず動機も不明なままの中、出版社に事件の詳細を綴った小説の一部が送られ、続きを知りたければ小説を1億円で落札せよとのメッセージがある。/捜査を担当するのは美人で破天荒だが検挙率ナンバーワンの女刑事、事件は作家志望の男が出版社に原稿を持ち込んだ時に才能が無いと言って断った主人公の編集者への復習という展開に進んで行くが最後にどんでん返し。/真犯人は主人公の編集者が自分の理想とする小説を世に送り出し、最後は警察に射殺されることで死を選ぶ事を目的とした犯行だった。/「アンフェア」というタイトルでTVドラマ化、篠原良子主演で映画かもされる。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】知の便利フォーム集

Book_07026

●書名:知の便利フォーム集
●著者:垣添 始(かきぞえ はじめ)
●発行:2003/01/26
●出版:すばる舎
●読日:2007/07/25
●評価:☆☆☆☆
●メモ:フリーソフト作家でもある著者が作成されたソフトはHP200LX,DOS-Mobaで大いに利用させてもらった。ソフトの使い勝手に関して要望を出して答えていただいたことも有った。/未来は上にあるという発想から作成された”上昇カレンダー”の作者が語るスケジュールやメモのフォーム集とその考え方。/
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【読書ノート】乱歩賞作家 黒の謎

Book_07025

●書名:乱歩賞作家 黒の謎
●著者:鳴海章、桐野夏生、野沢尚、三浦明博,赤井三尋
●発行:2007/02/15
●出版:講談社文庫
●読日:2007/07/19
●評価:☆☆☆
●メモ:鳴海章「花男」、桐野夏生「グレーテスト・ロマンス」、野沢尚「ひたひたと」、三浦明博「声」,赤井三尋「秋の日のヴィオロンの溜息」/これといって面白かったものはなかったが、強いて上げればアインシュタイン博士が来日してヴァイオリン盗まれたという話の「秋の日のヴィオロンの溜息」/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】無人島に生きる十六人

Book_07024

●書名:無人島に生きる十六人
●著者:須川 邦彦(すがわ くにひこ)
●発行:2005/06/05
●出版:新潮文庫
●読日:2007/07/14
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:帆船が難破し無人島にたどり着いた16人の男たちが自分たちの境遇を受け入れ、希望を捨てずに前向きに送った無人島での日々を送る。/実話のようだけど、どうも教科書的というか美談ばかりが綴られているようでリアリティーが無い。と言ってもこの手のストーリーは好きなので面白かった。/
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 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】花の魅力を撮る


●書名:花の魅力を撮る
●著者:井上 清司(いのうえ きよし)
●発行:1992/06/08
●出版:研光新社
●読日:2007/07/12
●評価:☆☆☆
●メモ:巻頭にカラーの作品事例が豊富に掲載されておいて「作品集」としても楽しめる趣向、最後にはそれらの撮影データの詳細もあって参考になる。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】写真 撮る・見る・読む 125の知恵

Book_07022

●書名:写真 撮る・見る・読む 125の知恵
●著者:丹野 清志(たんの きよし)
●発行:2004/12/30
●出版:ナツメ社
●読日:2007/07/12
●評価:☆☆
●メモ:書名からは細かな具体的なテクニックを解説したテキスを想像したけどそうでもなかった。大ざっぱに言えば「芸術は感性だ技術じゃない」みたいな論調。そりゃあそうだろうけど、そういってしまえばおしまいみたいなところも有るし、だったらその感性を磨くには?みたいな記述がもう少し有ってもいいような-/全体的に「何々ではない」といった否定ばかりで「だからどうしたのか」とか「じゃあ、どうそれば」というのが伝わってこないというか、わからない。まあ、著者の写真に対する思いを綴ったエッセイみたいな感じで読めばいいのかも。/
 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】プロカメラマンになろう


●書名:プロカメラマンになろう シャッターを職業にするためのガイドブック
●著者:中村 堅太郎(なかむら けんたろう)
●発行:1999/05/06
●出版:同文書院
●読日:2007/07/11
●評価:☆☆☆
●メモ:まず「自分の世界」というのがあって、これを表現したいという決意である。そして、この決意の源泉となるのが、理屈抜きに「写真が好き」ということだ。/「憧れやお金儲けのためにカメラマンへの道を志すのはやめましょう。あなたの人生を損なう恐れがあります。/ハード系ハイアマチュア、被写体系ハイアマチュア、表現派ハイアマチュア/広告系、報道系、スペシャル系、アート系/パパラッチとはブヨを意味する「パパタッチ」と、電光が弾ける音「ラッチ」から取ったフェリーニ(映画監督、「甘い生活の中で」)の造語/写真は世界の共通語、翻訳する必要のない唯一のコミュニケーション手段(キャパ)/」
 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】誘拐ラプソティー

Book_07020

●書名:誘拐ラプソティー
●著者:萩原 浩(はぎわら ひろし)
●発行:2007/02/20
●出版:双葉文庫
●読日:2007/07/09
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:わかっていながらやめられないバクチで借金とりに追れる身の主人公「伊達秀吉」が偶然出会った金持ちのガキ「伝助」を誘拐して「人生一発逆転」を図るが、さらったのがヤクザの子だったことから逆に人生最大のピンチに陥る。/思わぬ展開でヤクザだけでなくチャイニーズマフィアからも追れるはめになるが、誘拐した「伝助」とは妙に情が通じ合い、二人してヤクザ、マフィア、警察からのドタバタ逃走劇に展開。/誘拐した子供に情が移ってしまう誘拐犯人というシチュエーションは良くあるパターンだが、ヤクザの子だったという設定でドタバタ的面白さが加味され、笑いあり涙ありで一気読みしてしまう面白さ。/
 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】殺人買います

Book_07019

●書名:殺人買います
●著者:日本推理作家協会編
●発行:2002/08/15
●出版:講談社文庫
●読日:2007/06/24
●評価:☆☆☆
●メモ:講談社文庫のミステリー傑作選41/法月綸太郎「使用中」、佐野洋「嘘つきの足」、二階堂黎人「素人カースケの世紀の対決」、歌野晶午「鳥勧請」、香佳泰「隠蔽屋」、富士本由紀「氷砂糖」、北森鴻「凶笑面」、鈴木輝一郎「裏切りの遁走曲」、逢坂剛「過ぎし日の恋」/本のソムリエなんてのが登場して本に関する蘊蓄で悪評の評論家をギャフンと言わせる「素人カースケの世紀の対決」がその設定を含めて一番面白かった/
 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
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 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】 自選 ショート・ミステリー2

Book_07018

●書名:自選 ショート・ミステリー2
●著者:日本推理作家協会編
●発行:2001/10/15
●出版:講談社文庫
●読日:2007/06/20
●評価:☆☆
●メモ:講談社文庫「ミステリー傑作選・特別編6/」33人の作家によるショートミステリー/特に印象に残った作品というのもなし/
 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
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 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】岳物語

Book_07017

●書名:岳物語
●著者:椎名 誠(しいな まこと)
●発行:2001/06/06
●出版:集英社文庫
●読日:2007/06/15
●評価:☆☆☆☆
●メモ:息子「岳(ガク)」君と著者の交わりを描いた私小説風エッセイ/
 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
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 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】インドでわしも考えた

Book_07016

●書名:インドでわしも考えた
●著者:椎名 誠(しいな まこと)
●発行:1991/04/30
●出版:集英社文庫
●読日:2007/06/07
●評価:☆☆☆
●メモ:著者がインドで出会った人、見たもの、経験したエピソードを綴った旅行エッセイ/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】癌病船応答セズ

Book_07015

●書名:癌病船応答セズ
●著者:西村 寿行(にしむら じゅこう)
●発行:1990/01/15
●出版:講談社文庫
●読日:2007/05/12
●評価:☆☆☆
●メモ:/感染したら確実に死が訪れるという新種のウイルス冒されたテロリストと世界に誇る病理船の医師たちの死闘。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】石の来歴

Book_07014_2

●書名:石の来歴
●著者:奥泉 光(おくいずみ ひかる)
●発行:1997/02/10
●出版:文春文庫
●読日:2007/05/11
●評価:☆☆
●メモ:タイトルになっている「石の来歴」の他、「三つ目の鯰」が収録。/どちらも良く意味が分からなかった(^^;
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】仁義の墓場

Book_07013_2

●書名:仁義の墓場
●著者:藤田 五郎(ふじた ごろう)
●発行:2002/06/15
●出版:徳間文庫
●読日:2007/05/04
●評価:☆☆☆
●メモ:ストーリーとしては、まあ普通に「実録ヤクザもの」風の展開で、特別泣けるエピソードがあるわけでもない。/大袈裟な山場がある訳でもないけどテンポ良く展開するストーリーは読み易い。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】殺人交差

Book_07012_2

●書名:殺人交差
●著者:南 英男(みなみ ひでお)
●発行:2005/12/15
●出版:徳間文庫
●読日:2007/05/03
●評価:☆☆☆
●メモ:雑誌の対談で三人の男女が顔を合わせる。元不良で弁護士、元ヤクザで牧師、元ヤクザの組長の妻でエッセイスト、とそれぞれ波乱に満ちた過去を持つ男女。/マンションの一室で女が絞殺される事件と老人が轢き逃げされる事件が起こる。/二つの事件に対談で顔を会わせた男女三人が複雑に絡み合う。/エッセイストの依頼で牧師が女を絞殺し、殺された女は複数の男と関係が会って、その一人が弁護士の昔の恋人の亭主。もう一人が老人の轢き逃げ犯。/書名通りのストーリー展開で事件に絡む人間関係の偶然性が"肝"で、その辺りの関係がちょっと単純すぎる気もしたけど、これ以上複雑だと逆につまらなかったかも。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】社内犯罪講座


●書名:社内犯罪講座
●著者:浅川 純(あさかわ じゅん)
●発行:1994/09/05
●出版:新潮社文庫
●読日:2007/04/30
●評価:☆☆☆
●メモ:出世に影響する様々な問題をあの手この手で回避しようとするサラリーマンを主人公にした一話完結の物語7編。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】 幼な子われらに生まれ

Book_07010

●書名:幼な子われらに生まれ
●著者:重松 清(しげまつ きよし)
●発行:2006/04/30
●出版:幻冬社文庫
●読日:2007/04/25
●評価:☆☆☆☆
●メモ:一人娘を連れて家出した妻と離婚して、2人の娘が居る女性と再婚した主人公。再婚後暫くは幸せな家庭生活を送っていたが、妻の妊娠をきっかけに長女は「本当のお父さんに会いたい」と言い出し、自分も別れた妻が連れて行った娘への想いが募り苦悩する。/離婚の増加で今後も増えて行くだろう新たな”家族関係”をテーマにした著者定番の”家族モノ”/
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【読書ノート】鎌倉殺人旅愁

Book_07009

●書名:鎌倉殺人旅愁
●著者:斎藤 栄(さいとう さかえ)
●発行:1996/04/10
●出版:光風社文庫
●読日:2007/04/22
●評価:☆☆
●メモ:表題含めた6作の短編集。鎌倉殺人旅愁、深夜の虚像学園、三角形の死角、女王蜂、ラーメンたぬきの死、密封恋愛/収録作品は著者が気鋭の新人として脚光を浴び始めた昭和40年代のもので、親本は昭和49年に出た「密封恋愛」をタイトルにした短編集/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】サンダー THE大口径単焦点主義者

Book_07008
●書名:サンダー THE大口径単焦点主義者
●著者:サンダー平山
●発行:1997/10/05
●出版:トレヴィル
●読日:2007/04/15
●評価:☆☆☆☆
●メモ:タイトル通り-、大口径の短焦点レンズにこだわりを持って買い漁ってしまう著者のエピソード。/写真、カメラに興味を持ち始めた学生時代の頃やお金が無くて色々と工夫をしながら過ごした昔のことを語った部分が特に面白い。/ポートレートがメインらしく、拘りの一番は85mm,F1.4らしい。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】銀幕に恋して

Book_07007
●書名:銀幕に恋して
●著者:園村 昌弘(そのむら まさひろ)
●発行:2007/03/19
●出版:海鳥社
●読日:2007/04/11
●評価:☆☆☆
●メモ:戦後を時代背景としたエッセイ風短編小説で一つの物語り毎に物語のテーマやイメージさせる映画のタイトルが添えられて入る/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】旅するカメラ2

Book_07006
●書名:旅するカメラ2
●著者:渡辺 さとる(わたなべ さとる)
●発行:2004/08/20
●出版:詠(えい)出版
●読日:2007/04/06
●評価:☆☆☆
●メモ:タイトル通り前著「旅するカメラ」の続編で、フリーとなってからのエピソードが中心で写真の数もずっと増えている(その分文章が少ないということ)。/共感的な面白さでは前著だが、1958年の御巣鷹山ジャンボ墜落事件の取材話や「感度分の16」といった話など興味深い内容もある。/因に「感度分の16」とは、晴れた日に光が当たっているところを撮るには絞りを16にしてシャッタースピードはフィルムのISO感度分の1にセットすれば良いという著者の経験則による蘊蓄。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】旅するカメラ

Book_07005
●書名:旅するカメラ
●著者:渡辺 さとる(わたなべ さとる)
●発行:2003/10/20
●出版:詠(えい)出版
●読日:2007/04/06
●評価:☆☆☆
●メモ:日刊スポーツの報道カメラマンを経て現在フリーの著者がカメラにまつわる日常を語るエッセイ集。/プロのカメラマンとしての業界裏話みたいなところもちょっとあってなかなかに面白い。/著者が新人のころ手持ちのサンニッパで大相撲の撮影をする仕事でなかなかピントが合わせられずピントを合わせるのに3年かかったそうだ。それも徐々に合わせられるようになったというのではなく、突然合うようになって何で今までこんなことで苦労していたのがわからなかったと語っているのを読んで、「プロでもそうなだったんだなー」と妙なところで安心したりした。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】光と鬼

Book_07004_1

●書名:横須賀功光の写真術「光と鬼」
●著者:横須賀 功光(よこすか のりあき)
●発行:2005/11/19
●出版:パルコエンターテイメント
●読日:2007/02/12
●評価:☆☆☆
●メモ:写真集…というか、彼に携わった人たちが寄せたコメント集/正直、芸術的な写真のどこが良いのかよくわからないので、掲載されている写真を見ても「すごいなー」とは思わなかったけど、彼のエピソードや人となりを綴ったコメントを読んでみると、「やっぱり”その世界”で一流といわれるような人は違うなー」と思う。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】精神鑑定 脳から心を読む

Book_07003_1

●書名:精神鑑定 脳から心を読む
●著者:福島 章(ふくしま あきら)
●発行:2006/12/15
●出版:講談社文庫
●読日:2007/02/10
●評価:☆☆
●メモ:裁判の過程で行われる「精神鑑定」の具体的な手法の解説と犯罪心理に関する考察/専門用語や難しい理論が展開されう訳でもなく非常に分かりやすく読みやすい、反面ちょっと物足りなさも感じる/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】BA-BAH

Book_07002

●書名:BA-BAHばばあ その他
●著者:橋本 治(はしもと おさむ)
●発行:2006/12/15
●出版:筑摩書房
●読日:2007/01/27
●評価:☆☆☆☆
●メモ:書名にもなっているBA-BAH他14作の短編集。/内容がない(^^;というか、「だから何?」って感じで、何とも意味不明な小説?、エッセイ?なんだけど、なかなか面白くて好き。桃尻娘書いた人だったんだ知らなかった。/ちょっと調べてみたけどやはり独特の世界があって「橋本ワールド」と言われているらしい。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】ありがとう

Book_07001

●書名:ありがとう
●著者:平山 譲(ひらやま ゆずる)
●発行:2006/10/13
●出版:講談社文庫
●読日:2007/01/24
●評価:☆☆☆☆
●メモ:プロゴルファー古市忠夫のサクセスストーリー?を描いた「還暦ルーキー」の文庫版。ずっと気になっていたがやっと読むチャンスがあった。/思った以上に面白かった…というか、感動した。実のところもっと白けた読了感を予想していたのに、一気に読み終え、「よおーし、俺も頑張ろう!」などと殊勝な気持ちになってしまった(^^;/昔々のスポ根アニメって感じかな、久々にゴルフやりたくなっちゃたし。/

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【読書ノート】ライカに願いを

Book_06038

●書名:ライカに願いを
●著者:喜多嶋 隆(きたじま たかし)
●発行:2002/08/20
●出版:光文社文庫
●読日:2006/08/11
●評価:☆☆
●メモ:交通事故で父を亡くし自分も水泳選手としての将来を諦めることになった「来夏(ライカ)」は写真が趣味だった父の遺品ライカM3で撮った写真がキッカケでプロの写真家として新しい道を歩み始める。/主人公の少女がライカで飼っている猫がレンズという名前なのがちょっとクサ過ぎ。葉山という舞台と少女のライフスタイルが「いかにもお洒落でしょう」と言わんばかりでしらける。/もう少し中身があればお洒落な小説ってことで許せるけど、これじゃあちょっと”許せない”かな?/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】最悪

Book_06037

●書名:最悪
●著者:奥田 英朗(おくだ ひでお)
●発行:2003/08/22(第4刷)
●出版:講談社文庫
●読日:2006/07/19
●評価:☆☆☆
●メモ:孫請けの小さな町工場の社長はひょんなことから若い男女の二人組の銀行強盗に加担する。/ストーリーとしては突飛な展開だけど、一人一人の事情がほんのちょっとしたきっかけでズレてしまっただけで、案外誰にでも起こるような怖さが伝わってくる。/

===[☆尺度]=========
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【読書ノート】分身

Book_06036

●書名:分身
●著者:東野 圭吾(ひがしの けいご)
●発行:2006/02/07(第40刷)
●出版:集英社文庫
●読日:2006/07/09
●評価:☆☆☆☆
●メモ:誰もが見紛うほどそっくりな「鞠子」と「双葉」はお互いの存在を知らないままそれぞれの理由で両親の過去を調べることになり、その過程で自分の出生に隠された謎があることを感じる。/二人は自分たちがある女性のクローンで、それぞれの事情で別々の人生を歩んできたことを知る。/出生のきっかけをつくり、今またエゴのため二人の身体を利用しようとする"大物"といわれる人物の手から逃れる二人は「鞠子」の父により爆破された"大物"の施設がある富良野のラベンダー畑で対面する。/「鞠子」と「双葉」という2人の主人公を視点とした物語を交互を描くといった手法で展開される。主人公がクローンということでSFチックな物語を想像するが、どちらかというと先端医療による倫理的な問題にスポットを当てた風刺モノというつくり。…かといって、その辺りを全面にだしたうっとおしさは無く、単純にサスペンスとして面白い。/

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【読書ノート】ナイフ

Book_06035

●書名:ナイフ
●著者:重松 清(しげまつ きよし)
●発行:2005/04/15(第23刷)
●出版:新潮文庫
●読日:2006/07/06
●評価:☆☆
●メモ:「いじめ」「親子のかかわり」をテーマにした短編集。/「ワニとハブとひょうたん池で」「ナイフ」「キャッチボール日和」「エビスくん」「ビタースィート・ホーム」/星2つはちょっと厳し目だけどどれもあまり内容が薄いという印象。日常を綴ったエッセイ風に読めば、まぁそれなりという感じもするがそうでもないし…/自分の理想と違う息子を受け入れられずに空周りしてしまう父親が野球選手の荒木大輔の引退とオーバーラップさせながら息子を受け入れ始める「キャッチボール日和」はまずまずといった感じだった。/

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【読書ノート】嫌われ松子の一生(下)

Book_06034

●書名:嫌われ松子の一生(上)
●著者:山田 宗樹(やまだ むねき)
●発行:2005/07/30(第12版)
●出版:幻冬舎
●読日:2006/07/02
●評価:☆☆☆☆
●メモ:「小野寺」との生活も長くは続かず、ソープで稼いだお金を使い込まれ「小野寺」を殺してしまう。自殺を考えて逃亡した先で声をかけられた理髪店を経営する「島津」と同棲を始めるが数カ月後には「小野寺」殺害の容疑で逮捕され刑務所へ入る。/出所後刑務所で取得した美容師の資格を生かして働き始めるが、ヤクザになっていたかつての教え子で人生を狂わせるきっかけとなった「龍洋一」と再開し、二人で暮らすようになるが、麻薬の密売をしていた「龍洋一」は、あるきっかけで組織から狙われることになり松子と共に警察に捕まることで組織から身を守る道を選ぶ。/密売をした「龍洋一」に対して自らの使用したことで逮捕された「松子」は先に出所して「龍洋一」が出所してくるのを待っていたが、出所した「龍洋一」は逃げるようにして「松子」の前から姿を消してしまう。/生きる意味を見失った「松子」の前に昔の友人「めぐみ」が現れ、美容師としての再出発を進められ名刺を受け取るがまるめて公園に捨てて来てしまう。/帰宅後、もう一度やり直してみる決意をして捨ててしまった名刺を探しに行った夜の公園で、花火をして騒いでいた若者のグループにふざけ半分にからかわれた揚げ句に殺されてしまう。/
…といった具合にまさに波乱万丈というか、ツキの無い女が堕落してゆく一生を描いているわけで、タイトルだけを見てドタバタの喜劇だと思っていたが大きな勘違いだった。/ミステリー仕立てにもなっていながら、一歩間違えれば自分だって松子のような人生を歩む可能性は十分なるな~などと感慨にふけってみたりで、思ったよりは楽しめた。/

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【読書ノート】嫌われ松子の一生(上)

Book_06033

●書名:嫌われ松子の一生(上)
●著者:山田 宗樹(やまだ むねき)
●発行:2006/04/26(第19版)
●出版:幻冬舎
●読日:2006/06/30
●評価:☆☆☆☆
●メモ:東京の大学へ通っていた「川尻笙」は、何者かに殺された「松子」という伯母が住んでいたアパートの後始末を突然田舎から出てきた父に頼まれ、これまで存在すら知らなかった伯母の壮絶な人生を知ることになる。/
父の期待に沿って福岡の中学教員となった「松子」は校長と二人で出かけた修学旅行の下見で強姦されそうになるが結局泣き寝入りする。その後の修学旅行では宿の現金が盗まれるという事件が起きて教え子の「龍洋一」が疑われ自分が罪を被る。「洋一」は「松子」の前では認めたものの学校へは真実を語ること無く、逆に「松子」が教師という立場で自分に罪をなすりつけようとしたとウソをつく。この件で「松子」は学校をやめることになり転落の人生が始まる。/
学校をやめた「松子」は家を飛び出し作家を目指す文学青年と知り合い一緒に暮らすようになるが、青年が自殺してしまいその友人と不倫の関係になる。/不倫も長くは続かず捨てられソープ嬢として働くようになる。/そこで客の一人「小野寺」から滋賀県で働かないかと誘われ、「小野寺」をヒモにした生活を始めることになる。/

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【読書ノート】リミット

Book_06032

●書名:リミット
●著者:野沢 尚(のざわ ひさし)
●発行:2001/06/15
●出版:講談社文庫
●読日:2006/06/26
●評価:☆☆☆☆
●メモ:警視庁特殊犯罪捜査係の主人公「有働公子(うどうきみこ)」は誘拐事件の捜査で被害者の母親役として犯人との交渉窓口となるが、警察の介入を知った犯人グループに自分の子供が誘拐され、現金の引き渡しに協力するよう脅される。/仲間である警察をも欺き一人犯人との対決を続ける中、被害者の母親が犯人グループに内通していた事を突き止めわが子を救出する。/ミステリーとしても面白いが、主人公の婦人警官と犯人グループの主犯格のもと教師という2人の女の対決を通してそれぞれの人生が綴られる部分に読みごたえがあった。/

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【読書ノート】ダ・ヴィンチ・コード(下)

Book_06031

●書名:ダ・ヴィンチ・コード(下)
●著者:ダン・ブラウン
●訳者:越前 俊哉(えちぜん としや)
●発行:2006/06/05(十一版)
●出版:角川文庫
●読日:2006/06/22
●評価:☆☆☆
●メモ:ロスリン礼拝堂で「ソフィー」は自らの生い立ちと家族の秘密を知ることになり、「ラングドン」と共にキーストーンから最後のメッセージを取り出す。/「ラングドン」はメッセージが指示す場所、ルーブルの逆さピラミッドへとたどり着く。/ラストがちょっとあっけ無いというか、普通の終わり方。多少強引でもよいのでどうせならもっと奇想天外な結論付けをして終わってほしかった。キリストの聖杯伝説を軸にストーリーが展開し多くの薀蓄が語られているが、そもそもキリストにはそれほど馴染みが無いのでちりばめられた薀蓄がうるさ過ぎた。/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】ダ・ヴィンチ・コード(中)

Book_06030

●書名:ダ・ヴィンチ・コード(中)
●著者:ダン・ブラウン
●訳者:越前 俊哉(えちぜん としや)
●発行:2006/06/05(十一版)
●出版:角川文庫
●読日:2006/06/16
●評価:☆☆☆☆
●メモ:「ソフィー」と「ラングドン」は、「ソニエール」の残した鍵がチューリッヒ保管銀行パリ支店の貸金庫のものであることを突き止めキーストーンを手に入れる。/二人を追うフランス市警と、同じくキーストーンを狙うオプス・デイの差し向けた修道層「シラス」から逃れるため、宗教史学者で爵位を持つ富豪の「ティービング」の助けを得てロンドンへ向かう。

===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】明日の記憶

Book_06029

●書名:明日の記憶
●著者:荻原 宏(おぎわら ひろし)
●発行:2005/02/15(第3刷)
●出版:光文社
●読日:2006/06/06
●評価:☆☆☆☆
●メモ:思っていたより全体的にあっさりした展開。記憶を失ってゆく主人公の不安や取り巻く家族の戸惑いはもっとドロドロしたものだと思うが、その辺の描写に物足りなさを感じた。/広告代理店の営業部長を務める主人公の「佐伯」は50歳をむかえ物忘れが多くなったことを意識する。そんな中、なかなか寝付けないため睡眠剤を処方してもらうつもりで受診した病院で”若年性アルツハイマー”と診断される。/物忘れはひどくなる一方で仕事にも支障をきたすようになり大量のメモをとることで対処していたが、社内でアルツハイマーの薬を飲んでいることを部下に知られ、結局会社も退職することになる。/病気が進行する中、妻子供の事を考え施設に入所することを妻の「枝実子」に相談するが取り合ってもらえない。それでも日増しに進行する症状とアルツハイマーに関する介護の実態を知るにつれ施設への入所を真剣に考えるようになる。ある日、妻には告げず一人東京の施設へ詳細を確認するために出かける。/施設の見学を終えた主人公は学生時代によく通った焼き物の窯を奥多摩へ尋ねる。そこには自分と同じように認知障害(痴呆)となったかつての師匠が暮らしていた。窯はすでに朽ち果てていたが、娘夫婦へ送るためにつくった湯飲みを野焼きで完成させる。/焼き上げた湯飲みを持って山を降りると、道半ばまで妻が迎えに来ていたが、すでにこの時には妻の事もわからなくなっていた。/妻と認知できないまま、二人で山を降りる主人公。夫に名前を尋ねられながらも、素敵な名前だと言われほんのちょっと微笑むことができた妻。/

===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
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【読書ノート】ダ・ヴィンチ・コード(上)

Book_06028

●書名:ダ・ヴィンチ・コード(上)
●著者:ダン・ブラウン
●訳者:越前 俊哉(えちぜん としや)
●発行:2005/05/20(十版)
●出版:角川文庫
●読日:2006/06/03
●評価:☆☆☆☆
●メモ:ルーブル美術館の館長「ソニエール」は、ある重要な秘密を守っていたが、それを狙うオプス・デイの修道層「シラス」に殺される。/「ソニエール」は秘密を孫娘で警察の暗号解読官である「ソフィー」に託すため、意味不明のダイニングメッセージを残しダ・ヴィンチのウィトルウィス的人体図を模した形で死んでいった。/大学教授の「ラングドン」は警察に捜査協力を依頼され現場へ赴くが、実は殺人の有力な容疑者として身柄を拘束されることを「ソフィー」に知らされる。/「ソフィー」は「ラングドン」の力を借りて「ソニエール」の残したメッセージを解読し謎のカギを手に入れ「ラングドン」と共に逃げる。謎のカギにもメッセージが残されており二人はその場所へと向かう。/

===[☆尺度]=========
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【読書ノート】見知らぬ妻へ

Book_06027

●書名:見知らぬ妻へ
●著者:浅田 次郎(あさだ じろう)
●発行:2003/08/15(第8刷)
●出版:光文社文庫
●読日:2006/06/01
●評価:☆☆☆☆
●メモ:1995年~98年に発表された八篇からなる短篇集。/
『踊子』新宿の歌舞伎町でダンサーをしていた「ナオミ」という女と、離婚した両親どちらからも家庭の温もりを得られなかった主人公のちょっと風変わりなプラトニックラブ。/
『スターダスト・レヴュー』一流のチェロ奏者として認められる直前、些細なことでオーケストラを飛び出し赤坂のクラブでピアノを弾く主人公が著名なバイオリニストになった昔の恋人と過去の自分と決別し、今ある現実を生きて行く決意をする。/
『かくれんぼ』/米兵との混血の子を仲間外れにしていた時代…主人公と幼友達の3人はジョージという混血の子を”かくれんぼ”の最中に置き去りにしてしまう。それぞれの立場でトラウマとなっていた3人が30年後に「もういいよ~」と叫び、明日からの現実を生きる決意をする。
『うたかた』取り壊しが決まった団地に最後の一人になるまで住み続けた老女。夫は10年前に先立ち、2人の子供たちは外国で暮していたが疎遠になっているわけでもなく一緒に住もうと誘われている。しかし老女は夫と共に子供たちを育てた団地を出ること無く、夫の幻覚に誘われるようにして、ベランダから満開の桜を見ながら安らかな顔で死んでゆく。/
『迷惑な死体』主人公のヤクザが家へ帰ると見も知らぬ死体が自分の部屋に置き去りにされていた。そんなところへ田舎から母親が尋ねてきたり、幼馴染みの恋人からはヤクザから足を洗い田舎へ帰ってラーメン屋をやろうと誘われる。次々と難題が持ち上がる中、母の父への想いを聞いて自分も恋人と新しい人生を歩いてみようと思う。/
『金の鎖』どんな男と付き合っても昔の恋人と比べてしまい結婚するまでの決意が出来ず40となってしまったデザイナーの主人公は、ある日昔の恋人に瓜二つの青年に出会う。青年は恋人の息子でかつての恋人であった青年の父親は既に他界したことを知る。自らを縛りつけるように身に付け続けていた金のブレスレットを恋人を迎えに行くという若者へ渡し過去との決別をする。/
『ファイナル・ラック』ビキナーズラックで儲けて以来四半世紀通い詰めた競馬で年内最後の有馬記念へ夢をかける主人公。/
『見知らぬ妻へ』歌舞伎町でボッタクリバーの客引きをしている主人公は、不法滞在の中国人女性と偽装結婚をする羽目になる。偽装結婚だったはずが本気で愛し始めた矢先、女はヤクザに連れ去られてしまう。自分にはどうにもできない女の将来、街で偶然出会った息子に無視された現実、離婚した妻の元へ残してきた娘が抱く自分への虚像。/

===[☆尺度]=========
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【読書ノート】月のしずく

B00k_06026

●書名:月のしずく
●著者:浅田 次郎(あさだ じろう)
●発行:2003/07/25 (第11刷)
●出版:文春文庫
●読日:2006/05/29
●評価:☆☆☆
●メモ:1996~97年に発表された七篇からなる短篇集。/
『月のしずく』30年近くコンビナートで荷役の仕事をしてきた主人公が15夜の晩に偶然、わけありの美女と知り合う。女は分かれた男の子を身ごもっていたが堕胎のため、亭主と偽って一緒に病院へ行ってくれるよう頼む。主人公は女に子供を自分の子として育てるので殺さないでくれと嘆願する。/
『聖夜の肖像』やさしい夫と幸せな生活を送っている主人公は、昔パリで同棲していた画家を志していた恋人が忘れられずにいた。クリスマスの夜に夫と出かけた先で頼んだ路上の似顔絵描きがかつての恋人で、出来上がった絵は昔のままの自分だった。/
『銀色の雨』新聞販売店に住み込みで働きながら学校へ通っていた勤勉な主人公が些細なことで新聞店を飛び出しホステスの紐のような生活をするが、女はヤクザのヒットマンの世話をすることになる。/
『琉璃想』中国の「琉璃(リウリイ)チャン」という街から引き上げて日本で成功を収めた主人公が社内報の特集で、愛人が結婚を決意したカメラマンと共に幼い頃の記憶を辿りながら生まれ育った地を尋ねる。/
『花や今宵』不倫相手に自分の想いをぶつけられない女と、キャリアウーマンの恋人に頭の上がらない平凡な男が、共に終電を寝過ごして山間のラブホテルで始発を待つ事になる。/
『ふくちゃんのジャックナイフ』父親が経営していた会社に住み込みで働いていた「ふくちゃん」が石原裕次郎の映画に憧れて買ったジャックナイフの澄み渡った刃を眺めながら40年前の想いに心を馳せる。/
『ピエタ』/6才の時に駅の改札出「いい子でいるのよ、友子がいいこでいればお母さんはきっと帰ってくるからね」と言って父と自分を捨てて男の元へ走った母と24年振りにローマで再開する主人公/

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【読書ノート】往年のオリパスカメラ図鑑

Book_06025

●書名:往年のオリパスカメラ図鑑
●著者:マニュアルカメラ編集部
●発行:2003/02/20
●出版:枻(エイ)文庫
●読日:2006/02/21
●評価:☆☆☆
●メモ:オリンパスの銀塩カメラの歴史と製品紹介。/

===[☆尺度]=========
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【読書ノート】時を超えるカメラ

Book_06024

●書名:時を超えるカメラ
●著者:松本 賢(まつもと けん)/MazKen
●発行:2005/07/30
●出版:枻(エイ)文庫
●読日:2006/05/21
●評価:☆☆☆☆
●メモ:著者のペンFへの想いと、ジャンク品を手に入れてから実際に撮影を楽しむまでの体験。/なんだか楽しそう、この本を読んで”写真を撮る”というよりも(クラシック)カメラにはまってる人の気持ちがわかったような気がする。/自分も完全マニュアルのフィルムカメラが欲しくなってしまった。/

===[☆尺度]=========
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【読書ノート】DZ ディーズィー

Book_06023

●書名:DZ ディーズィー
●著者:小笠原 慧(おがさわら けい)
●発行:2006/01/20(八版)
●出版:角川文庫
●読日:2006/05/08
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:奇胎妊娠の疑いがあるヴェトナムの母親から生まれた双子の兄「グエン」と妹「沙邪(さや)」は幼少期を極端に短縮し成長の早い”進化した人間”で、出産後に母親が亡くなったためそれぞれアメリカと日本で育つ。/妹の「沙邪」は他人を受け入れず重度障害者施設の一室に幽閉されるようにして暮らしていたが女医の「涼子」により改善の兆しを見せる。一方兄の「グエン」は自分の子孫を残すために遺伝子操作による人体実験を繰り返すがうまく行かず、同じ染色体を持つ妹の体を使うため日本へやってくる。/「グエン」の計画は失敗に終わり「沙邪」と共に自らの命を断つのだが、「涼子」は「グエン」の子を身ごもっていた。/ラストの一行で「物語は続きますよ~」みたいなところはちょっとくさかったけどミステリーが徐々に暴かれてゆく過程に、はしょったところが無く最後まで楽しめた。/

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【読書ノート】世界の中心で、愛をさけぶ

Book_06021

●書名:世界の中心で、愛をさけぶ
●著者:片山 恭一(かたやま きょういち)
●発行:2004/05/20(初版第26刷)
●出版:小学館
●読日:2006/05/01
●評価:☆☆☆
●メモ:中学2年でお互い学級委員に選ばれたことをきっかけに始まる「朔太郎(さくちゃん)」と「亜紀(アキ)」の純愛物語。/映画もテレビも見ていなかったけどあれだけ騒がれるとおおよそのストーリーは知ることになってしまうので当時は読む気にならなかった。/今改めて読んでみるとベストセラーになったのがよくわかる。ページ数もそれほど多くなくとにかく読みやすい。込み入った設定も無いし必要以上に著者の訴えを感じることも無く日記のように淡々と書かれている。自分が書いた昔の日記を読むように感情移入して感動しちゃうのかな…って感じだ。/

===[☆尺度]=========
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【読書ノート】イン・ザ・プール

Book_06020

●書名:イン・ザ・プール
●著者:奥田 英朗(おくだ ひでお)
●発行:2006/03/10
●出版:文春文庫
●読日:2006/04/29
●評価:☆☆☆
●メモ:注射フェチでマザコンの神経科医と露出狂で投げやりな看護婦が、これまたふざけた症状の患者と繰り広げる治療?の日々を綴った一話完結もの5編。/「イン・ザ・プール」運動不測解消のために始めた水泳がやめられなくなり”水泳依存症”になってしまった男…/「勃ちっぱなし」イチモツが勃ちっぱなしになるという奇病”陰茎強直症”になってしまった男…/「コンパニオン」自意識過剰でストーカーの追い回されていると思い込んでいる女…/「フレンズ」一時も携帯電話を手放せない”本当はネクラな”男子高校生…/「いてもたっても」家を出た瞬間からタバコの火の始末はしてきたのかが心配でいてもたってもいられない男…/

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【読書ノート】地下鉄(メトロ)に乗って

Book_06019
●書名:地下鉄(メトロ)に乗って
●著者:浅田 次郎(あさだ じろう)
●発行:1999/12/15
●出版:講談社文庫
●読日:2006/04/25
●評価:☆☆☆☆
●メモ:地下鉄の階段を上り外へ出るとそこは過去の世界…というタイムスリップを経験する主人公が、過去を知ることで兄の自殺の真相や母の過去を知り、父との軋轢を解きほぐしてゆく。/これは1995年の吉川英治文学新人賞受賞作、この2年後に「鉄道員(ぽっぽや)」で直木賞。/家族、特に父との関係が軸となって展開されているけど、実は「妻子のある男が妻と子を捨てることを、愛するが故に阻止するために過去に戻って自分自身を消し去ってしまう哀しい女の物語」って気がする。/

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【読書ノート】MISSING (ミッシング)

Book_06018

●書名:MISSING (ミッシング)
●著者:本多 孝好(ほんだ たかよし)
●発行:2002/12/30
●出版:双葉文庫
●読日:2006/03/30
●評価:☆☆☆☆
●メモ:ちょっと幻想的なラブ?ミステリーの短編集。「眠りの海」「祈灯」「蝉の証」「瑠璃」「彼の棲む場所」の5編/何れもよかったが、特に良かったのは「眠りの海
」男と女の関係となってしまった女生徒を交通事故で死なせてしまった高校教師が責任を感じて自殺を図るが不思議な少年に助けられる。/少年は主人公に「事故は女生徒の計画的なもので、そのことに責任を感じることは無い」と説く。/少年の顔が、両親が揃って亡くなるという事故の原因をつくった子供に重なる。/

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【読書ノート】小樽殺人事件

Book_06017

●書名:小樽殺人事件
●著者:内田 康夫(うちだ やすお)
●発行:1999/02/20
●出版:祥伝文庫
●読日:2006/03/29
●評価:☆☆☆
●メモ:浅見光彦が活躍する旅情ミステリーシリーズ。/小樽の旧家、小山内家で3人の女性が次々と殺され、何かのメッセージのように黒いアゲハ蝶が残さる。/事業に失敗して苦境にたたされた家族のために愛する人を捨てて旧家へ嫁いだ女性の復讐というのが真相。/巻末の解説を著者の奥さんである早坂真紀が書いている。/

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【読書ノート】

Book_06016

●書名:はみ出し銀行マンの金融裏事情
●著者:横田 濱夫(よこた はまお)
●発行:1997/07/15
●出版:講談社文庫
●読日:2006/03/26
●評価:☆☆☆
●メモ:かなり昔に話題になった元銀行マンの暴露本シリーズ。/銀行を取り巻く環境は劇的に変化している今読んでみるのも以外と面白い。銀行も大分変わったのだろうが、結局本質的なところはあまり変わっていないんじゃないかな?とも思える。変わったのは現場の上っ面だけ。/

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【読書ノート】バーボン・ストリート

book_06-015

●書名:バーボン・ストリート
●著者:沢木 耕太郎(さわき こうたろう)
●発行:1990/05/25
●出版:新潮文庫
●読日:2006/03/19
●評価:☆☆☆
●メモ:以下15編のエッセイ集/奇妙なワシ、死んじまってうれしいぜ、クレイジークレイジー、わからない、ポケットはからっぽ、風が見えたら、そんなに熱くはないけれど、運のつき、シンデレラボーイ、彼の声 彼の顔、角ずれの音が聞こえる、退屈の効用、寅 寅 寅、ぼくも散歩と古本が好き、トウモロコシ畑からの贈り物/
「角ずれの音が聞こえる」は著者が北海道のロッジで仲間と暖炉を囲んでの雑談をもとにしたエッセイだが。このなかで高倉健が友人の誕生日にどうしても贈りたいものが日本に無くてロスアンジェルスまで日帰りで買いに行った話が出てくる。粋な贅沢話としてよくあるけど、やっぱすごいんだよね健さんは。(ちなみこの本は昭和58年の新書だから、22年以上前に書かれた話ってことになる)/

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【読書ノート】椿山課長の七日間

book_06-014

●書名:椿山課長の七日間
●著者:浅田 次郎(あさだ じろう)
●発行:2005/12/10
●出版:朝日新聞社
●読日:2006/03/13
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:46歳で突然死した主人公が若い女性の体で7日間だけ現世に戻ることを許され、生前は気がつかなかった愛や裏切りを知ることになる…と、ストーリーとしてはやや定番気味の展開だが、とにかく設定が面白い。バカバカしい面白さの中にも自然な形でリアリティーさがあって泣けるシーンもしっかりある。/120%五つ星の傑作!/それにしても浅田次郎って死人を甦らせて、泣かせるのが好きだね。/
初めの5年位は、ゼロからやり直す方法を考えていたわ。かけちがえたボタンを正しい形に戻すのは難しかった。とどまっているうちに。年月がどんどんボタンをかけ続けていって、そのうちに不格好だけど何となく着心地のいいかたちになっちゃったってわけ。(p.207)/おそいよって言うのはよそう、待っている時間は素敵だったから。(p.309)/勝利や征服には何の意味もないんだ。努力することが人間の幸福なんだよ。(p.320)/やらねばならないことはたくさんある。でも、できることは何もない。(p.332)/

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【読書ノート】ペルソナ

book_06-013

●書名:ペルソナ
●著者:鬼海 弘雄(きかい ひろお)
●発行:2005/10/20
●出版:草思社
●読日:2006/03/10
●評価:☆☆
●メモ:ただひたすら記念写真的なポートレート写真が続く写真集?/図書館でパラパラっと繰ってなんとなく気になったので借りてきて今日一日じっくりと眺めたけど、どうもよくわからない(^^;「これは一体、何?」って感じ。/何度も見ているうちにそれぞれの人の表情や仕草が絶妙なように感じて来るけどそれも実のところどうなのか自分でも良くわからない。/すごいと思ったのは十数年もの間一つのテーマで撮り続けたという作者の感性と根性、それにモデルとなった人の移り変わり。/エッセイは良かった。/今調べてみたら、どうやら有名な写真集の簡易版らしい、やっぱり芸術?の世界は自分にはよくわからん/

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【読書ノート】縦走路

book_06-012

●書名:縦走路
●著者:新田 次郎(にった じろう)
●発行:1990/07/20
●出版:新潮文庫
●読日:2006/03/07
●評価:☆☆☆
●メモ:友人で登山のパートナーでもある二人の青年(蜂屋と木暮英)は八ヶ岳で単独行の女性(千穂)と出会う。下山後、蜂屋と同じ会社に勤める女性(美根子)と千穂が学生時代のクラスメートだった事が偶然わかる。美人で行動力の女性に想いを寄せる二人の男と、それに嫉妬する女の友人という四人の登場人物による恋愛もの、というのが大まかなストーリーで、登山の描写が無ければ陳腐なメロドラマという感じ…なのだが、読んでいる時にはそう感じさせないところがさすが新田次郎。/今回読んだ文庫は1990年に発行された51刷だったが、初刷は1962年となっている。もとは1958年7月号から11月号まで5回にわたって新潮に連載されたもので今から48年前に書かれた作品なるのねん。/

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【読書ノート】山歩き写真の楽しみ方

book_06-010

●書名:山歩き写真の楽しみ方
●著者:細田 充(ほそだ みつる)
●発行:2005/05/21
●出版:学習研究社
●読日:2006/02/19
●評価:☆☆☆
●メモ:(目次)1.写真撮影とトレッキングの楽しみ2.快適な山歩き撮影をするための機材の準備3.すぐに役立つ山歩き撮影のためのイrハ4.被写体別・うまく撮れる撮影のコツとワザ5.おすすめ山歩き撮影地コースガイド6.快適撮影のための装備と知識
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【読書ノート】サラリーマン野宿旅 Pert2

book_06-009

●書名:サラリーマン野宿旅 Pert2
●著者:蓑上 誠一(みのうえ せいいち)
●発行:2005/05/01
●出版:八月舎
●読日:2006/02/10
●評価:☆☆☆☆
●メモ:パート1に続いて愛車のジムニーを駆っての野宿旅の記録。著者とは年代も近いし共感できる部分も沢山あって、本を読むことで疑似体験をしている感じでワクワク出来る。/パート1は大分前に出版社に直接注文してまで読んだ。そのせいでこのパート2が出版された時に出版社からメールが来ていたがその時はパスして今日まで忘れていた。/ネット版サラリーマン野宿旅はここ

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【読書ノート】一人で始める山歩き

book_06-008

●書名:一人で始める山歩き
●著者:ブルーガイド編
●発行:2002/07/25
●出版:実業之日本社
●読日:2006/02/07
●評価:☆☆☆
●メモ:これから山歩きを始めたいという初心者用のハウツーもの/地図は二万五千分の一地形図が良い。地図の北は真北(しんぽく)。磁石の示す北は磁北(じほく)で7度の誤差があある。磁石はリング(回転盤)のついたシルバコンパスが良い。河川は上流から下流に向かって右側を右岸、左側を左岸。「おろく」とは遭難した人の遺体の隠語。「キジウチ、花摘み」とはいわゆる野糞、主に前者が男で後者が女。/

 ===[☆尺度]=========
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歩きの達人になる ウォーキング全科

book_06-007

【読書ノート】歩きの達人になる ウォーキング全科
●書名:歩きの達人になる ウォーキング全科
●著者:菊地 秀一(きくち しゅういち)
●発行:1998/05/10
●出版:並木書房
●読日:2006/02/6
●評価:☆☆☆
●メモ:ウォーキングを楽しんでいる人達の紹介、ウォーキングのための用具(靴、ザック、ウエア)の紹介。/

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【読書ノート】ちょっとピンぼけ

book_06-006

●書名:ちょっとピンぼけ(SLIGHTLY OUT OF FOCUS)
●著者:ロバート・キャパ
●訳者:川添 浩史・井上清一
●発行:1989/04/15
●出版:ダヴィッド社
●読日:2006/01/25
●評価:☆☆☆☆
●メモ:戦場を駆け巡る報道カメラマンを主人公にした小説と言った趣。写真についての技術的なことやキャパの考え方といったようなものがマジメに書かれている本じゃない。/先に「キャパ」を読んでしまったので、ある程度この本に書かれているエピソードの裏側と言うか真相のようなものを知っていたので、それはそれで面白かったがこれは絶対に「キャパ」を読む前に娯楽小説として読んだ方が面白い。

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】ロバート・キャパ 写真集

book_06-005

●書名:ロバート・キャパ 写真集
●解説:沢木 耕太郎
●発行:1988/06/30
●出版:文藝春秋
●読日:2006/01/19
●評価:☆☆☆☆
●メモ:芸術的な写真というよりも報道色の強い写真集なので、その写真が撮られた時代背景をある程度知った上で見るというのは勿論だが、それを撮った人物を知ることで数倍感動出来る。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】キャパ -その死-

book_06-004

●書名:キャパ -その死-
●著者:リチャード・ウィーラン
●訳者:沢木 耕太郎(さわき こうたろう)
●発行:1988/06/25
●出版:文藝春秋
●読日:2006/01/19
●評価:☆☆☆☆

●メモ:原著「Richard Whelan, Robert Capa」の後半部。/ロバート・キャパとしてフォト・ジャーナリストの頂点に立ちながらも自分の進む道に迷い、ヴェトミンの地雷を踏んで死を迎えるまで/キャパが「ちょっとぴんぼけ」で語っている事柄について、多くのインタビューによって事実との違いを描いているが、それが益々キャパという人間のキャラクターを引き上げている。/伝記物というのは何故か外国モノの方が面白い。それは伝記の主人公の魅力というよりも作家の問題だと思う。/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
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 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】キャパ -その青春-

book_06-003

●書名:キャパ -その青春-
●著者:リチャード・ウィーラン
●訳者:沢木 耕太郎(さわき こうたろう)
●発行:1988/06/25
●出版:文藝春秋
●読日:2006/01/15
●評価:☆☆☆☆
●メモ:原著「Richard Whelan, Robert Capa」の前半部。/エンドリ・フリードマンが戦争写真家として歩み始め、成功を手にするまで。/ロバート・キャパってのは本名というか、生まれた時の名前じゃ無かったんだ。/キャパの代表作と言われるスペインでの「崩れ落ちる兵士」は”やらせ”だったのでは?という話もあるらしい。/伝記なんだから当然かもしれないけど、キャパがとても魅力的だ。/

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【読書ノート】シャッター音の囁き

book_06-002

●書名:シャッター音の囁き
●著者:岸田 綾子(きしだ あやこ)
●発行:1999/10/11
●出版:同文書院
●読日:2006/01/09
●評価:☆☆☆
●メモ:10人の女性ドキュメンタリー写真家(大塚敦子、石川真生、落合由利子、古居みずえ、星野博美、榎並悦子、板垣真理子、伊藤真理、篠田美穂、村上佳子)の視線と生き方。/石川真生は前に読んだ「音の無い記憶」でも登場してた写真家だけど、ちょっと気になる生き方をしてる人だ。まあ、会うこともないnだろうけど(^^;一度会って話してみたいな。/「ささやき」漢字にすると「囁き」-。口が一つに耳が三つ。カメラのシャッターという一つの口から、写真を撮る者、写真に撮られる者、そしてその映像を見る者の三者の耳にささやかれる言葉。それは、必ずしも一致したものではないが、写真を撮るという行為が、その三者に働きかけることは確かだ。すべてはシャッターが押された瞬間から始まる。p7/

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【読書ノート】音のない記憶

book_06-001

●書名:音のない記憶 -ろうあの天才写真家 井上孝治 の生涯-
●著者:黒岩 比佐子(くろいわ ひさこ)
●発行:1999/10/30
●出版:文藝春秋
●読日:2006/01/05
●評価:☆☆☆☆
●メモ:1919年、福岡に生まれ三歳の時に聴力を失ったアマチュア写真家「井上孝治(いのうえこうじ)」の生涯を紹介した本。/この時代に趣味で写真をやるくらいだから当然裕福な環境にあったわけで、そんな環境の中で聴覚障害という「ハンディキャップを前提とした人の成功物語」という先入観を持ちつつ読み始めたが三分の一程読み進めた所でそんな思いは吹っ飛んだ。いや、確かに「裕福な家庭で・・・」というのは当初の想像通りのシチュエーションだったが、そういったことがイヤミに感じる間もなく彼の世界へ同化して行く事が出来た。ドキュメンタリー調に淡々と記されて行く著者の文体と、対象とした「井上孝治」という人物の生き方が絶妙にマッチングしたからだと思う。この著者が同じような調子で他の人物を書いてもダメだろうし、他の著者が書いてもこれほどのものにはならなかったと思う。/ひたむきな人がひたむきな人を書いた本という読後感が非常に爽やか!/

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【読書ノート】あなたの写真を拝見します

book_05-041

●書名:あなたの写真を拝見します
●著者:安友 志乃(やすとも しの)
●発行:2003/11/28
●出版:窓社
●読日:2005/12/22
●評価:☆☆
●メモ:写真の講評をしている著者によるエッセイ?。/写真は結論ではない。状態である。そこに写されているものは、あるものの状態と、それを写した作家の心の状態である。写真は、そこに写しだされているものの状態をそのまま「見る」ということを通じ、見る人に何らかの発想を促すメディアなのである(p.65)/"言葉"や"語"を大事にしていると書いてありながら漢字と仮名の使い分けが不統一であったり、恐らく誤植?(生きる→行きる)があるのには笑ってしまう。これは著者の問題というより編集者?の問題なのかもしれないけど、そのまま出版しておいて、"表現するとは命懸けで行うものだ"みたいなこと書かれても説得力ゼロ。(間違っていたらゴメンナサイ(^^;)/

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【読書ノート】疾走

book_05-040

●書名:疾走
●著者:重松 清(しげまつ きよし)
●発行:2003/08/01
●出版:角川書店
●読日:2005/12/19
●評価:☆☆☆☆
●メモ:優等生だった兄が放火魔として逮捕され、父親は母と息子を残して家を出てしまう。母親も酒と博打に溺れた末に父親同様に家を出て帰らない。どこにでもありそうな平凡は家庭が、家族の一人一人が壊れて行く過程がリアルに描写される前半。一人残された主人公「シュウジ」がどうにも出来ない運命の中でもがきながら堕ちて行く姿と、グロテスクとも言えるセックス描写の後半。殺人を犯し警察官に射殺された「シュウジ」の墓に、意味も分からず手を合わせる仕草をする「シュウジ」の子供「望(のぞみ)」が描かれるラストシーン。/とまあ、よくぞここまで暗く重たい人間たちを描き切ったものだと感心するストーリーだが、出来事こそ小説の世界だけという派手さはあるものの、登場人物の一人一人が背負っている孤独感や心の葛藤は大なり小なり全ての人がもっているような気がする。/492ページという長編にもかかわらず一気に読ませる著者の筆は以前読んでかなり感動した「流星ワゴン」以上のものがあった。といっても内容的にはやっぱりちょっとカッタルイというか、読み終えてからも色々と考えさせられるところがあって、暇つぶしに読む娯楽作品という意味では今一だったかも。/

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【読書ノート】カワセミ物語

book_05-039

●書名:カワセミ物語
●著者:若尾 親(わかお ちかし)
●発行:2001/07/20
●出版:河出書房新社
●読日:2005/12/08
●評価:☆☆☆
●メモ:写真集

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【読書ノート】カワセミ 清流に翔ぶ

book_05-038

●書名:カワセミ 清流に翔ぶ
●著者:嶋田 忠(しまだ ただし)
●発行:1979/04/
●出版:平凡社
●読日:2005/12/08
●評価:☆☆☆
●メモ:写真集

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【読書ノート】おかえり、イソップ村へ

book_05-037

●書名:おかえり、イソップ村へ
●著者:寺谷 純一郎(てらたに じゅんいちろう)
●発行:2005/06/15
●出版:文芸社
●読日:2005/12/06
●評価:☆☆
●メモ:時空を越えてイソップ村を訪れた人間へ動物たちが語りかける大人の童話?。政治、経済、社会問題など現代を皮肉ったお話9篇。/風刺に富んだ内容で確かにおもしろいけど、週刊誌の1記事や新聞のコラムならいいけどこうして単行本で読むと今一つ内容が無い。特別な視点がある訳でも無く、あたりまえの愚痴を9回続けて聞かされるてるだけで終盤はややウンザリ気味。/

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【読書ノート】気分はカワセミ

book_05-036

●書名:気分はカワセミ
●著者:三浦 勝子(みうら かつこ)
●発行:1993/04/23
●出版:平凡社
●読日:2005/11/28
●評価:☆☆☆☆
●メモ:長良川にほど近い、岐阜県関市に住む主婦が夫と歩いている途中で偶然カワセミに遭遇。自宅のすぐ近くに巣を作り産卵の準備をしているカワセミを観察することになる。/家族全員でカワセミを見守りながらの観察の日々、その時々の悲しみや喜びが素直に描かれている。/土地開発による危機に直面した巣を掘り出し自宅で雛を孵化させ巣立ちさせるまでの後半は特に読み応えがあった。たった一羽残った雛がラストで著者の手のひらから大空へ飛び立った瞬間は思わず涙が出てしまった。/

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【読書ノート】帰ってきたカワセミ

book_05-035

●書名:帰ってきたカワセミ
    都心での子育て-プロポーズから巣立ちまで-
●著者:矢野 亮(やの まこと)
●発行:1996/04/20
●出版:地人書館
●読日:2005/11/27
●評価:☆☆☆
●メモ:国立科学博物館所属自然教育園に勤務している著者によるカワセミとの出会いからビデオを用いた長時間にわたる観察の記録。求愛行為から産卵、抱卵、巣立ちまでの観察記録が細かく報告されている。/職場が自然観察園ということで、観察のための場所や時間などうらやましい限りの環境だが著者のカワセミに対するおもいは並々なら無いものがる。/ストーリーのある読み物というよりも資料としての観察記録という趣。/

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【読書ノート】最後のトキ

book_05-034

●書名:最後のトキ -ニッポニア・ニッポン-
    トキ保護にかけた人びとの記録
●著者:国松 俊英(くにまつ としひで)
●発行:1998/11/
●出版:金の星社
●読日:2005/11/27
●評価:☆☆☆
●メモ:副題の通りトキ保護にかけた人びとの記録で、第45回青少年読書感想文全国コンクールの「課題図書」といういことでルビ付の子供向けの本だが中々どうして中身が濃くて面白い。どういった経緯でトキが保護され絶滅していったのかが短時間でよく分かる。/巻末の年表は簡素によくまとまっている。/

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【読書ノート】弘海

book_05-033

●書名:弘海 -息子が海に還る朝-
●著者:市川 拓司(いちかわ たくじ)
●発行:2005/02/28
●出版:朝日新聞社
●読日:2005/07/05
●評価:☆☆☆☆
●メモ:成長するに伴って「地上で生活するよりも水の中に居ることが快適」という難病?を持った少年「弘海(ひろみ)」。世界中に居る弘海と同じ症状を持った子供たちを集め、彼らにとっての快適な生活の場を創ろうとする計画があることを知り、息子をそこへ旅立たせようと決意した両親と、それを受け入れて行く妹と幼友達。/SFチックなものではなく愛や友情といったものがテーマ。ストーリーの核は人間の進化?といった形で描かれている弘海の奇病なんだが、水の中での生活へ適応する進化というと、人類にとっては退化ともいえるわけで、その辺りに現代への警告といったものを感じさせる作品。/「今会い…」の作者だってことを読後に知ったが、そういわれるとどことなく似たような展開ともいえる。/

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【読書ノート】傷口にはウォッカ

book_05-032

●書名:傷口にはウォッカ
●著者:大道 珠貴(だいどう たまき)
●発行:2005/01/31
●出版:講談社
●読日:2005/07/01
●評価:☆☆
●メモ:40女が家族、友人、愛、セックスといった日常を綴ったエッセイ。女性の読者を想定した女性の書いたエッセイというのはわりと好きだし、何よりタイトルが良かったので期待して読んだけど、はっきり言ってつまらない。エッセイ書くために色んなことしてます風な最悪パターンはそれほど感じなくて済んだが、何かこうもう一つ白々しいというか、作り話っぽい気がして笑うところで笑えないといった感じ。/この手のエッセイで大事なのは「あー、そういうのあるある」といった共感がどこかに無いと白々しく感じてしまうものなので、そう辺りの語り口が自分のリズムに合わなかったのかもしれない。/

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【読書ノート】マザー・テレサ

book_05-030

●書名:マザー・テレサ 愛はかぎりなく
●著者:沖 守弘(おき もりひろ)
●発行:1997/05/01
●出版:小学館
●読日:2005/06/27
●評価:☆☆☆☆
●メモ:マザー・テレサとその周辺の写真集。/じーっと見てると何かを語りかけてくるよう・・・と書くと何だかわかった風にカッコ付けてるみたいだけどこれホント正直な感想。写真集をこれほどゆっくり飽ずに見たのは初めて。/

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【読書ノート】大人のためのデジカメ散歩術

book_05-031

●書名:大人のためのデジカメ散歩術
●著者:小幡 浩二(おばた こうじ)
●発行:2004/01/10
●出版:ナツメ社
●読日:2005/06/28
●評価:☆☆☆
●メモ:どちらかというとデジカメに関するハウツーもの的要素が強く、デジカメを持って散歩をする事の意味や楽しさを伝えている部分は少ない。解説は初心者にも分かりやすくていい。作例や解説に沿えた写真がすべて白黒だったのが残念、というか、ホワイトバランスの解説では明らかにカラーのサンプル画像を想定した解説になっているのに白黒だった。/コンパクトデジカメを使っての街撮り。/写真を撮る過程を次の7つに分けて解説している。1.被写体を選ぶ→2.光を選ぶ→3.アングルを選ぶ→4.画角を選ぶ(ズーミング)→5.構図を決める(フレーミング)→6.露出を決める(絞りとシャッター速度)→7.ピントを合わせる→7.シャッターを切る(シャッタータイミング)/レタッチ等撮影後の画像加工についてもPhotoshop Elementを使った具体例が解説されている。/

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【読書ノート】スタートライン

book_05-029

●書名:スタートライン 盲目のスプリンター
●著者:原 夏美(はら なつみ)
●発行:2005/04/26
●出版:講談社
●読日:2005/06/26
●評価:☆☆☆☆
●メモ:不治の病に冒され余命いくばくも無いことを知った陸上のスター選手「駿(しゅん)」が、盲目の少女「瞳(ひとみ)」と愛を育みながらアテネのパラリンピックを目指し出場を果たすが、主人公自身はアテネの地を踏む事なく死んでしまう…というテレビの連続ドラマにでもなりそうなストーリで、物語の進行に合わせて起こる細々としたエピソードにも斬新なところは無く、クサイといえばクサイだけなんだど、何故かそれほど空々しさを感じることも無く読めてしまう。著者の主張がそれほど強くなく構え過ぎたいないのとストーリー的には定番的なクサさに徹していたからかも知れない。/アテネを一緒に走った後で死んでも良かったんじゃないかな?と思ったが、主人公に「人間は、ゴールがあるから走るのではない。人間が走るのは、走ることが出来るのは、スタートラインがあるからである」と言わせるにはこういう展開も仕方が無かったかも。/冒頭の主人公の回想シーンに出てくる少女と盲目の少女が重なるラストの展開が良かった。/

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【読書ノート】脱獄山脈

book_05-028

●書名:脱獄山脈
●著者:太田 欄三(おおた らんぞう)
●発行:2003/07/30
●出版:祥伝社文庫
●読日:2005/06/20
●評価:☆☆☆
●メモ:ハードな山岳ものという内容ではないが、登山による清々しさと山々の美しい景観が巧みに描写されていて、ミステリーとしてよりもそちらの方が楽しめた。/殺人の冤罪で服役中の元警察官「一刀猛」は、事件の真実を探る過程で殺された唯一の身内である妹「夕子」の復讐のため、他の受刑者3人と共に多摩刑務所を脱獄し、奥多摩から後立山連峰へと逃走する。/登山者として山を越える途中で、偶然にも殺された妹とよく似た娘が自殺を図るところを助け行動を共にする。脱獄囚4人と自殺未遂の娘の5人それぞれの想いのなか、厳しい大自然の前でお互いを家族のように思う気持ちが芽生え心も浄化されて行く。/主人公の「一刀」は縦歩の末、自分に殺人の罪を被せ妹を殺した男と対するが、「一刀」たちを追って来た、元同僚で親友だった刑事が現れ真犯人は逮捕されることになる。/

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【読書ノート】流星ワゴン

book_05-027

●書名:流星ワゴン
●著者:重松 清(しげまつ きよし)
●発行:2005/02/15
●出版:講談社文庫
●読日:2005/06/12
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:多かれ少なかれ世のお父さん族は感動できるストーリーだと思う。/平凡だがそれなりに幸せな家庭だったはずか、いつの間にか学校へも行かず家で荒れる息子と、自分以外の男と一夜をともにしている妻、更にリストラで会社をクビになり、生きる気力を失い欠けている主人公「永田一雄」は、入院中の父を見舞った帰りに駅前でワインレッドのワゴン車(オデッセイ)に乗った親子に声をかけられ、一緒にドライブをすることになる。/ワゴンの親子は5年前に交通事故で死んだ橋本さんと息子の健太くん。健太くんが現世に未練を残したままで、自分の死を受け入れられないため二人はドライブを続けていた。そして、人生に悩み死を考えている人を見つけては車に同乗させ、その人にとっての「大切な一日(別れ道)」の場へと連れて行くのだった。/ドライブの途中、主人公と同じ齢だったころの父が同乗することになる。二人は互いを「チュウさん」「カズ」と呼び合う。/生き方に反発をして仲違いをしたままだった父との関係、心の通わない息子や妻との関係とリストラで崩壊寸前の家庭。「あのときにこうしていれば」という人生のターニングポイントへとドライブを続けるなかで、現実は変えられないながらも相手の気持ちを知ることで現実を受け入れ、自ら変えて行こうとする気力が芽生えてくる。/過去へのドライブで将来の自分の人生を変えられるようにと残してきた手掛かりは、現実の世界へ戻って見ると全て消えてしまっていたが、「黒ひげ危機一髪」というゲームと同年代の父と並んで写した写真だけが押し入れの奥から出てくる。/「黒ひげ危機一髪」を一緒にやろうと息子に声をかける・・・現実の世界でのやり直しの始まり?というシーンでラスト。/ワインレッドのオデッセイと黒髭危機一髪がこの書のキーワード/

「謝らんでええ、子供は親に言うてもええし、言わんでもええよ。子供の楽なほうにすれば、親はのう、それがいちばんなんよ」(p342)

おやにとってなによりもつらいのは、子供が悲しんでいることではなく、子供が悲しみを自分ひとりの小さな胸に抱え込んでいることなのだと、僕はやり直しの現実で知った。(p406)

今の暮らしのすべてがいやになって、疲れきって、ギブアップするように死にたいと思っているのではない。たいせつな場所をいくつも巡った。気づかなかったことに気づいて、言えなかった言葉を言えた。あとはもう、僕が死んだ後の美代子と広樹の幸せを祈るだけだ。家族を好きだという気持ちを取り戻した。・・・(p435)

 あなたが魔法を信じるのなら、もしかしたら、橋本さんたちに出会うかもしれない。サイテーの現実だけにうんざりして、もう死んだっていいやと思っているとき、ふいに目の前にワインカラーのオデッセイが現れたら、それが橋本さんの車まだ。
 乗り込めばいい。
 あなたにとって大切な場所につれていってもらえばいい。(p464)

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【読書ノート】デジカメ写真がうまくなるQ&A

book_05-026

●書名:デジカメ写真がうまくなるQ&A
●著者:学研デジタルCAPA編集部 編
●発行:2004/06/19
●出版:学研
●読日:2005/06/10
●評価:☆☆☆
●メモ:シーンごとに豊富な写真と共に撮影ポイントを解説している。月刊誌なんかの特集記事によくあるようなハウツーコーナーをまとめたような感じ。あまり突っ込んだ内容は無いがそれぞれのシチュエーションにあったテクニックをポイントを絞って解説している。

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【読書ノート】ハイデガー 存在の謎について考える

book_05-025

●書名:ハイデガー 存在の謎について考える
●著者:北川 東子(きたがわ さきこ)
●発行:2003/09/25(第4刷)
●出版:NHK出版
●読日:2005/06/04
●評価:☆
●メモ:やたらと引用ばかりの専門書とは違った雰囲気で、厚さも手頃なのだが、見かけによらずしっかりとしたテキスト。暇だからちょっと哲学してみようかな・・・なんて軽い気持ちで読み始めても最後までもたない(^^;

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【読書ノート】「認知症」とはどんな病気?

book_05-024

●書名:「認知症」とはどんな病気? -「認知症」の正しい理解のために-
●著者:灰田 宗孝(はいだ むねたか)
●発行:2005/04/20
●出版:東海大学出版会
●読日:2005/06/01
●評価:☆☆☆☆
●メモ:脳の病気はとても複雑で症状も様々な中、「わかりやすさ」を求めてタイトルやイラストで選ぶと失敗するが、この本はその辺がうまくバランスが取れている。認知症に限らず素人向けの医学関係の書はこのバランスを見習ってほしい。/これからの福祉社会を考える上でも一読の価値あり。/

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【読書ノート】はじめてのデジタル一眼レフ

book_05-023

●書名:はじめてのデジタル一眼レフ
●著者:伊達 淳一(だて じゅんいち)
●発行:2004/12/03
●出版:岩波書店/岩波アクティブ新書129
●読日:2005/06/01
●評価:☆☆☆☆
●メモ:基本的なことが分かりやすく解説されていると思う。/コンパクトな書籍サイズのわりには必要なところには実写の例も豊富に掲載されているし、カメラや写真についてズブの素人が最初に読むには適していると思う。/

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【読書ノート】写真術プロの裏ワザ 京都を撮る

book_05-022

●書名:写真術プロの裏ワザ 京都を撮る
●著者:水野 克比古(みずの かつひこ)
●発行:2004/10/20
●出版:講談社
●読日:2005/06/01
●評価:☆☆
●メモ:タイトルにある「裏技」ってのが数行の囲みでコラム風に書かれているだけで、どちらかというと写真集という感じ。多分、ある程度のレベルになると基本的な理屈よりも実際のプロの写真を見ながら、純粋な写真集では語られることの無いような撮影時のカメラマンの意図や苦労などといったものが参考になるのだろうけど、今の自分にはそこまでのスキルも知識も無いので単なる「京都の写真集かな?」って感じ。/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】いのちのハードル

book_05-021

●書名:いのちのハードル 「1リットルの涙」母の手記
●著者:木藤 潮香(きとう しおか)
●発行:2005/02/25
●出版:幻冬舎文庫
●読日:2005/05/30
●評価:☆☆☆
●メモ:脊髄小脳変性症で25歳という若さでこの世を去った「亜也」さんが闘病生活の中で綴った「1リットルの涙」に続く書。「亜也」さんと共に苦悩の日々を過ごした母の手記。/最終頁に「亜也へ、お母さんへ」と題して父親が筆を執っている。/やっぱり、こうした闘病ものは重たい。勇気づけられたり示唆を受けたりすることは多いのだけど、読み終えた後の気持ちが複雑すぎて立ち直るまでの時間が辛い。/

 ===[☆尺度]=========
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 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】サラミス

book_05-020

●書名:サラミス
●著者:佐藤 哲也(さとう てつや)
●発行:2005/01/15
●出版:早川書房
●読日:2005/05/28
●評価:☆☆
●メモ:サラミスの海戦といわれるペルシャ戦争での海戦を詳細に描写している。意図的なストーリー展開も無く淡々と細かい描写が続く。まるで連写機能撮った写真のような感じ。自分がそこに居るような感覚で本に移入できれば楽しいんだろうな~とは思うが自分はそうはならず、文体もちょっと独特で退屈してしまう印象だった。時代背景や場所といったものに興味が無かったせいだと思う。まあ、こういうのもアリなんだろうけど、ちょっとこれって小説か?と思ってしまった。/一応最後まで読み通して見たもののかなりの斜め読みだったのでほとんど内容を覚えていない。/う~ん、微妙だけど星2つ。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】MURAMURA 満月の人獣交渉史

book_05-019   book_05-019-1

●書名:MURAMURA 満月の人獣交渉史
●著者:三島 浩司(みしま こうじ)
●発行:2005/03/31
●出版:徳間書店
●読日:2005/05/21
●評価:☆☆☆
●メモ:女子高生の主人公「伊佐チエ」が住む町の小学校が一夜にして忽然として消えてしまうという事件が発生する。「チエ」が、ある日学校から帰ると一人の男が客として訪ねてきて学校を消したのは狐の仕業で、「チエ」は狩人だった?祖父の残した火縄銃をもって狐退治をすることに・・・/セーラー服の女子高生が旧式の銃と鷹を操って夢羅(むら)という現実とは別の世界に住む魔獣と戦うという、なんとも漫画ちっくな設定で、思わず「伊佐チエ vs セーラームーン」なんて新作ができるんじゃないかと思ってしまう。/こういのが好きな人もいるんだろうけど自分はダメ。かといって全然つまらない訳でも無いので本当に暇でしょうが無いなら読んでもいいかも/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】天女とワルツ

book_05-018

●書名:天女とワルツ
●著者:関根 信威(せきね のぶい)
●発行:2005/03/25
●出版:早稲田出版
●読日:2005/05/14
●評価:☆☆
●メモ:身体(健康)のためにと始めた社交ダンスにまつわるエピソードを綴ったエッセイ集。/どうも気持ち良く読めないエッセイ集。理由はよく分からない。たぶん著者の自慢タラタラがそこかしこに感じられてしまったからだと思う。それ以外にもなぜか理由の分からない不快感を感じる。エッセイを読んでここまでこれといった理由もなく不快に感じたのは初めて。この本1冊でこう言い切ってしまうのもなんだが多分自分はこの著者のことが嫌いだと思う。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】七度狐

book_05-017

●書名:七度狐
●著者:大倉 崇裕(おおくら たかひろ)
●発行:2003/07/30
●出版:東京創元社
●読日:2005/05/12
●評価:☆☆☆☆
●メモ:おなじみ「季刊落語」の「牧」編集長と「間宮緑」のコンビが落語界を舞台に活躍するミステリー。/過疎化が進んだ山奥の村で名人落語家「春華亭古秋」の継承者を決めるため一門会が開かれるが、継承者の候補である三人の息子が、落語の「七度狐」という噺に見立て次々と殺される。/著者の作品を読むのは「やさしい死神」に次いで2冊目になるが、今回は長編だけあってミステリーとしての読み応えはあったけど、どちらこといえば一話完結でさまざまな落語界の裏話や噺が盛り込まれている短編集の方が楽しめた。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】論理ノート

book_05-016

●書名:論理ノート
●著者:D.Q.マキナニー(水谷 淳 訳)
●発行:2005/03/10
●出版:ダイヤモンド社
●読日: 2005/04/21
●評価:☆
●メモ:「定本 五輪書」に続いて途中挫折。/論理的に考える、話すとはどういうことか?また、そのための基本的な方法、テクニックについて書かれたものだが、ハウツー本の域を出てほとんど学術書。腰を据えて読まなければ歯が立たない。書いてある内容はそう難しいことじゃ無いし、当たり前のことを、それこそ論理的に解いている。/
 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】定本 五輪書

book_05-015

●書名:定本 五輪書
●著者:魚住 孝至(うおずみ たかし)
●発行:2005/03/10
●出版:新人物往来社
●読日:2005/04/17
●評価:☆
●メモ:評価は星一つとなってしまったが、決してつまらなかったり時間のむだだったりしたわけではない。本気で武蔵を研究したいと思って読めば良いテキストだと思う。/現存する10写本の内から著者が5写本を選び、それらを照合校訂した五輪書の原文に、句点・濁点を施すと共に注釈を付記したもの。/五輪書原文については読み易すくするために句点濁点を付け内容にしたがって段落も設けられているのだけど、やはり読み解くには相当の学力と根気がいる。小説を読み進めるようには行かず途中で挫折した。もっとしっかりとした目的意識をもって読む本だった。第一部の「武蔵の生涯と五輪書」は、武蔵の生涯と共に時代背景も概括されているので、この部分だけ読んでもそれなりの価値はある。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】雪の夜話

book_05-014

●書名:雪の夜話
●著者:浅倉 卓弥(あさくら たくや)
●発行:2005/01/25
●出版:中央公論社
●読日:2005/03/30
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:高校2年の冬、深夜に一夜漬けの試験勉強をしていた主人公の「和樹」は気分転換に煙草を吸いたくなり自動販売機へ買いに行くが、その帰り道に子供の頃によく遊んだ公園で不思議な少女に出逢う。その後東京へ出て大学、就職と数年が経ち会社を辞め古里へ戻り同じ公園でふたたび少女に逢う。少女は「雪子」と名乗り雪の降る夜に現れその姿は子供達にしか見えない。命とはなにか、生きているとはどういうことか、自分自身を見失しない古里へ戻った和樹は少女との時を過ごす中で新らたな生き方を見出して行く。/輪廻転生?命あるものはやがて死をむかえ別の姿で生まれ変わる、そのためには一度「まっさら」な状態へ戻らなければならないが前の世界に何らかの想いがあると、ある段階で留まってしまい・・・というオーソドックスな話をうまく大人の”お伽 話”にしたという感じ。/ちょっと著者の独り善りが理屈っぽく感じたけど「失ったことを悲しむよりも出会えたことに感謝したい」という言葉が今の自分にとっても響いたので五つ星。/

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【読書ノート】鬼を斬る

book_05-013

●書名:鬼を斬る
●著者:鳥羽 亮(とば りょう)
●発行:2005/02/28
●出版:徳間書店
●読日:2005/03/26
●評価:☆☆☆☆
●メモ:死罪を申し付けられた罪人の首をはねることが主な仕事である「徳川家御刀御試御用役(ごはいとうおためしごようやく)」を勤める山田家の婿養子となった主人公が、山田家に代々伝わる奥義「涅槃斬(ねはんぎ)り」を会得し義父の跡を継ぐまでの日常。/罪人とはいえそこへ至る事情はさまざまだが私情を捨てお役目として多くの人の命を継つことへの心の迷いや戦場での斬り合いとは違った剣の技術を会得して行く。/ちょっと目先がかわった時代劇モノというだけでなく現在の仕事や家庭生活にも示唆してくれるものがあった。/

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【読書ノート】インディゴの夜

book_05-012

●書名:インディゴの夜
●著者:加藤 実秋(かとう みあき)
●発行:2005/02/28
●出版:東京創元社
●読日:2005/03/23
●評価:☆☆☆
●メモ:女性フリーライターの主人公と出版社の編集者が協同経営しているホストクラブ「club indigo」を舞台にしたミステリー短編4作。「インディゴの夜」「原色の娘」「センター街NPボーイズ」「夜を駆る者」/今時でスタイリッシュな描写がちょっとウルサイ感じで携帯小説な感じもするけど軽いノリで十分楽しめた。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】Good Luck

book_05-011

●書名:Good Luck (グッドラック)
●著者:アレックス・ロビラ/フェルナンド・トリアス・デ・ベス(田内志文訳)
●発行:2004/07/02(5刷)
●出版:ポプラ社
●読日:2005/03/22
●評価:☆☆☆
●メモ:ある春の日の午後、幼いころは貧しかったものの今は大成功を収めた一人の老人が、セントラルパークで少年時代の友人と54年ぶりで再開する。友人は父から受け継いだ事業を失敗しすべてを失って失意の底にいた。老人は運に見放されたという友人へ、自分が昔祖父から聞かされた「魅惑の森」の物語を語り聞かせる。/
【魅惑の森】
平和な国に住む善良な魔女マリーンから、今から7日目の朝、魅惑の森に、手にした者に幸運をもたらす魔法のクローバーが咲くので持ち替えるように言われ、黒い騎士と白い騎士が「魅惑の森」へと旅に出る。
森へ入った二人の騎士は魔法のクローバーが咲く場所を「大地の王子」に訪ねるが「この森には咲かない」といわれてしまう。
黒い騎士はまた別のところで尋ねることにしてその場を離れてしまうが、白い騎士は更に「なぜこの森には咲かないのか」を尋ねて「土が悪いからだ。カウルズの土なら咲くだろう」という話を聞く。白い騎士はカウルズへと馬を走らせ土を持ち帰り森の土と入れ替える。
次に二人の騎士は「湖の女王」にクローバーのことを尋ねる。ここでも「この森には水流が無いのでクローバーは咲かない」といわれ、黒い騎士は運に見放されたと思いながらその場を立ち去る。白い騎士は「湖の女王」から、湖の水が溢れて困っているという話を聞き、剣で溝を堀りカウルズの土に入れ替えた場所まで水流を通すことで湖の水が溢れないようにしてあげる。
更に二人の騎士は「木々の女王」にクローバーのことを尋ねる。「5千年の間この森にはクローバーは咲いたことが無い」と聞かされ、黒い騎士は運に見放されただけでなく、自分はだまされてこの森へ来たのかもしれないと思うようになりその場を立ち去る。一方白い騎士は、良い土と水があってクローバーを咲かせるためにはどのくらいの光が必要かを尋ね、木々の枝を少し落とさせてもらう許しを得る。
次に二人の騎士は「石の母」にもクローバーのことを尋ねる。これまでと同様「この森には咲かない」という返事を聞いた黒い騎士は、もうクローバーを探すことは諦め立ち去る。白い騎士は何かやり残したことが無いかと「石の母」に「良い土と水と光のほかにクローバーを咲かせるために必要なものはあるか」を尋ね、「それらがそろえばクローバーは咲くが、魔法のクローバーを咲かせるには土の中に小石が交じっていてはだめだ」と教えら、一粒一粒小石を取り除く。
6日目の晩、二人の騎士の前に悪い魔女が現れ、「この森にはクローバーが咲くというのはウソでお前たちは騙されたのだ。自分が本当に咲く場所を教えてあげるので、平和な国に住む魔術師マリーンを殺すように」という。黒い騎士は「やっぱり騙されたのか」と魔女の言葉を信じてマリーンのいる城へと馬を走らせる。白い騎士は魔女との知恵比べで魔女のウソを暴き追い返す。
7日目の朝、空から緑の雨が降る。この雨がクローバーの種で、魔法のクローバーの種は森一面に降り注いだが、芽を出すことが出来たのは、良い土と水と光があって小石の無い場所だけだった。白い騎士は無事クローバーを摘んで城へ帰ることが出来ましたとさ(^^;
・・・・・・
「何事も人任せでは成就しないよ。自分で色々考えなきゃダメだし、努力だってしなきゃダメよ。」ってお話ですな(^^;
・・・・・・

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】人のセックスを笑うな

book_05-010

●書名:人のセックスを笑うな
●著者:山崎 ナオコーラ(やまざき なおこーら)
●発行:2005/01/10(4刷)
●出版:河出書房新社
●読日:2005/03/18
●評価:☆☆☆☆
●メモ:美術の専門学校へ通う19歳の主人公「磯貝みるめ」は、39歳になる人妻教師「ユリ」に飲み会の帰り道「好きなんだよ」と声を掛けられる。何も無かったように普段通りの日々が幾日が過ぎた後、学内の廊下でモデルを頼まれ「ユリ」のアトリエに通うようになる。何度目かのモデルをした日に結ばれ時々会っては愛欲の日々を過ごすようになる。美形でも無く若くもない「ユリ」をどんどん愛しくなってゆく「磯貝」。若い学生と不倫をしながらも夫を大切なパートナーという「ユリ」。「磯貝」が卒業を迎えた春「ユリ」は突然学校を辞め、夫と二人でミャンマーへ1カ月ほどの旅へ出る。「ユリ」の帰国後何度か食事をして話をしたが自分に対する温度が下がったことを感じる「磯貝」。/人妻との切ない恋愛小説、不倫物語りなんだけどドロドロした感じじゃ無く二人の日常をサラッと描写した風。/著者は女だけど物語りは主人公の学生の視点で語られている。/官能的な描写は無いけどすごくエロチックで「キュン」とする純愛小説だった。すごく現実的な物語り。読むタイミングによっては号泣も出来ると思う。/p57~p59がイイ。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】モバイルコンピューティング

book_05-009

●書名:モバイルコンピューティング
●著者:塚本 昌彦(つかもと まさひこ)
●発行:2000/12/22
●出版:岩波書店 岩波科学ライブラリー77
●読日:2005/03/18
●評価:☆☆
●メモ:進歩(衰退?)著しいモバイルコンピューティングの世界だけど5年前に発行された本書を読んで今と比べても革命的な新技術やインフラの変化というのは無かったように感じるのだけど、きっとそんなことは無いんだろうな。自分はPDAが好きだけどPDAを取り巻く環境とか時代の流れとかいうのが全然分かって無い(関心が無い)のかも?と思ったりした。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】梅原猛の授業 仏教

book_05-008

●書名:梅原猛の授業 仏教
●著者:梅原 猛(うめはら たけし)
●発行:2004/07/30(18刷)
●出版:朝日新聞社
●読日:2005/03/13
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:著者が市立中学の授業で仏教について語ったものを口語体で記した著/予備知識ゼロで、とりあえず仏教とは?を知るにはもってこいの本だ。とかく難読な字の多い仏教関係だが、ルビも豊富で中学生相手に語っているので言葉も平坦でわかりやすく仏教の流れをかいつまんで説明しているので分りやすく読みやすい。/「とりあえず仏教をザックリと知りたい」というのには最適/

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【読書ノート】深追い

book_05-007

●書名:深追い
●著者:横山 秀夫(よこやま ひでお)
●発行:2005/02/25
●出版:実業之日本社
●読日:2005/03/07
●評価:☆☆☆☆
●メモ:所長、次長の官舎に加え家族宿舎、独身寮までが併設され、「三ツ鐘村」と揶揄されている「三ツ鐘警察署」を舞台にした7編「深追い」「引き継ぎ」「又聞き」「訳あり」「締め出し」「仕返し」「人ごと」の短編集。/書名になっている「深追い」は、犯人追跡中に事故を起こし(深追い)て左遷された元白バイ警官が交通事故で死んだ男の妻が学生時代の恋人だったことから、無意識のうちに事故原因を「深追い」する結果となってしまい、元恋人を自殺未遂へ追い込んでしまう・・・/抜群に面白い!というのも無いかわりに、どの作品も外れなしという感じで楽しめた。「人ごと」にホロリとさせられた。/

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】銀行仕置人

book_05-006

●書名:銀行仕置人
●著者:池井戸 潤(いけいど じゅん)
●発行:2004/02/25
●出版:双葉社
●読日:2005/03/03
●評価:☆☆☆☆
●メモ:元銀行マン(旧三菱95入行)の著者による銀行を舞台にしたミステリー?もの/必要以上のバイオレンスや現実離れした主人公のヒーロー化も無く、色を添える女性とのロマンスも控えめなところがイイ/銀行の内情も下手な暴露本より細々したところに実体験が出ている感じ/関東シティ銀行の本店営業部次長の主人公「黒部」は、上司の意向に従う形で本来融資すべきでないと判断した企業へ500億の融資決済を行う。しかし、この500億が焦げ付いて回収不能となり一人責任を取らされる、人事部付けの通称座敷牢と呼ばれる小部屋で社員名簿の整理をさせられることになる。そこへ人事部長の英(はなぶさ)から、行内の不正に関する内定の仕事を持ちかけられ調査を始める。やがて、自分が責任を取らされることになった500億円の融資先企業の社長と、融資決済への圧力を掛けてきた上司との癒着にたどり着き、全貌を暴いて復習を遂げる。

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【読書ノート】見切り千両

book_05-005

●書名:見切り千両
●著者:梶山 季之(かじやま としゆき)
●発行:2005/02/05
●出版:パンローリング
●読日:2005/02/27
●評価:☆☆☆☆
●メモ:舞台は大正時代の日本。相場で父や親類縁者を亡くした主人公が相場と株で大金を成して行くサクセス・ストーリー。/時代背景と、実際の人物を史実に沿って振り返っているような書き方が、何をやっても成功する主人公の描写に違和感を感じさせずに読み進められたが、もう少し物語としてのヤマ場が有っても良さそうなものだ。/

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【読書ノート】冥い天使のための音楽

book_05-004

●書名:冥(くら)い天使のための音楽
●著者:倉阪 鬼一郎(くらさか きいちろう)
●発行:200/02/02
●出版:原書房
●読日:2005/02/24
●評価:☆☆☆
●メモ:古い洋館の庭に次々と女の死体が埋められて行く描写から始まり、定年を向かえ引退した老刑事が最後に犯人を追い詰めるというミステリーだが、犯人は自分の姉を殺してしまったことで二重人格となり、姉の人格となって自分自身に近づいてくる女性を殺して行く。それらの理由が姉と弟による近親相姦の関係ではなかったのか・・・という推測。/古い洋館、そこへ続く坂道、クラシック音楽・・・と幻想的でミステリアスな舞台設定やら独特の情景描写がちょっと鬱陶しい。/どうやら幻想ミステリーというジャンルに入るらいいが、この本に限って言えばあまり好きになれない。/まあ、暇つぶしにはなったけれども著者の別の作品を読んで見たいとは思わない。

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【読書ノート】やさしい死神

book_05-003

●書名:やさしい死神
●著者:大倉 崇裕(おおくら たかひろ)
●発行:2005/01/20
●出版:東京創元社
●読日:2004/02/15
●評価:☆☆☆☆
●メモ:落語専門紙「季刊落語」の編集長である牧大路(まきおおみち)とたった一人の女性編集員の間宮緑(まみやみどり)が、落語界を舞台に起こった事件に名探偵振りを発揮して解決して行く。/本書は「やさしい死神」「無口な噺家」「幻の婚礼」「へそを曲げた噺家」「紙切り騒動」の5編から成る短編集/どの話も落語の噺の内容に絡められていて、実際の噺の内容もうまい具合に紹介されているので、物語とは別に紹介されている噺そのものを聞きたくなってしまう。落語家や寄席といった世界の描写も面白く、これまでにあまり目にしたことの無いジャンルの落語ミステリーといった感じ。/文体も読み易く面白い。

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【読書ノート】UNIXという考え方

book_05-001

●書名:UNIXという考え方
●著者:Mike Gancarz(芳尾 桂 監修)
●発行:2001/02/23
●出版:オウム社
●読日:2005/01/29
●評価:☆☆☆
●メモ:「その設計思想と哲学」というサブタイトルが付いている通り、UNIXというオペレーションシステムの具体的な使用方法やコマンドの解説と言ったものでは無く、「なぜUNIXなのか」といった最初の理解を促す参考書。/これを読んだからといってUNIXの利用方法が理解できたり具体的に役に立つということも無いけど、そうしたリファレンス的な入門書と違って読み物として面白い。/著者はUNIXの特徴として、ユーザーは始めからコンピューターが使える(自分が何をしているのかがわかっている)という前提で作られているといっている。その結果が他のOSに比べて不親切なエラーメッセージであり、一つの解へたどり着く道はユーザーによって幾通りもある。/UNIXの対局にあるOSとしてDECのOpenVMSというのを挙げて、OpenVMSでは解を得るための道は一つでユーザーは迷うことが無いといっている。/

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【読書ノート】水の中のふたつの月

book_05-002

●書名:水の中のふたつの月
●著者:乃南 アサ(のなみ あさ)
●発行:2003/11/10
●出版:文春文庫
●読日:2005/012/28
●評価:☆☆☆
●メモ:ホラーちっくなサスペンス/幼いころの仲良し3人組の女の子が成長しそれぞれ別々の道を歩んでいたが、「めぐ」と呼ばれていた一人からの連絡を発端にして再開することになる。3人の幼いころの思い出と現在が同時進行で語られてゆく中、少女だったころの3人組が揃って好きだった同級生の少年を、誤って殺してしまった事実が描かれる。3人はそのことを秘密にして月日が経ったのだが、「めぐ」が現在付き合っている男が3人と関係を持ち、妊娠を口実に結婚を迫ってきた「めぐ」との関係を清算しようと考えたことをきっかけにして、3人に殺されてしまう。/

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【読書ノート】謎のクィン氏

book_04-023

●書名:謎のクィン氏
●著者:Agatha Christie(アガサ・クリスティー)
●発行:2004/11/30
●出版:早川書房
●読日:2004/12/17
●評価:☆☆☆
●メモ:12編から成る短編集/クィン氏登場・窓ガラスに映る影・<鈴と道化服>亭奇聞・空のしるし・クルピエの真情・海から来た男・闇の声・ヘレンの顔・死んだ道化役者・翼の折れた鳥・世界の果て・道化師の径/

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【読書ノート】中国何南平ひとり暮らし

book_04-022

●書名:中国何南平ひとり暮らし
●著者:内田 正子(うちだ まさこ)
●発行:2004/11/03
●出版:早稲田出版
●読日:2004/12/08
●評価:☆☆☆
●メモ:中国語を話すことが出来ない著者が中国南平(なんぴん)の大学講師として一人中国で暮らすことになった日々を日記形式で綴ったエッセイ。/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】山背の里から

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●書名:山背の里から -杜の都でひとり言-
●著者:熊谷 達也(くまがい たつや)
●発行:2004/11/10
●出版:小学館クリエイティブ
●読日:2004/11/27
●評価:☆☆☆☆
●メモ:仙台出身で一度は東京でサラリーマン生活を送ったものの仙台へ戻って小説家を続けている著者の東北地方を題材にしたエッセイ集。/著者はほぼ同年代、バイクが好きで田舎が好きと自分と共通点が多い。文章も読み易いし他の本も読んで見たいと思わせる。/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】幻想美術の見かた

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●書名:幻想美術の見かた
●著者:千足 伸行(せんぞく のぶゆき)監修
●発行:2004/11/20
●出版:東京美術
●読日:2004/11/26
●評価:☆☆☆
●メモ:正確な書名は「すぐわかる 画家別 幻想美術の見かた」となっており、その名の通り画家別に作品の写真と共に、作品、作者に関するコメントを付記した書。/美術の知識は全く無いし、正直言って名だたる画家の名画を見てもどこがいいのかわからないのだけれど、いわゆる幻想美術というか、この手の作品は結構好きだったりする。特に聖書の一説や逸話を題材に書かれたと思われる幻想作品は美術の知識とか無くてもなんとなく心惹かれるところがあったりするし面白い。/作品の写真が小さいけど、その分本そのものも薄くて軽いので、気軽に持ち歩いて空き時間に楽しめる一冊だと思う。/

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【読書ノート】ラム&コーク

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●書名:ラム&コーク
●著者:東山 彰良(ひがしやま あきら)
●発行:2004/10/29
●出版:宝島社
●読日:2004/11/24
●評価:☆☆☆☆
●メモ:地下銀行のブラックマネーを巡ってのバイオレンスアクション。/友人が殺し屋で拳銃なんかがすぐに手に入ったり、ハーレーに乗っていて、自宅で手作りのイタリア料理を食べさせてくれる大人のイイ女が出てきたりと、単純に「カッコイイ」と思わせてくれる。高倉健の映画を観て「ソノ気」になってしまう感じの楽しみ。/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
 ☆4=他人にも薦めたい
 ☆5=感動!感激!大絶賛
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【読書ノート】宇宙はこうして誕生した

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●書名:宇宙はこうして誕生した
●著者:佐藤 勝彦(さとう かつひこ)編
●発行:2004/09/29
●出版:ウェッジ選書
●読日:2004/11/11
●評価:☆☆☆
●メモ:タイトル通りの内容。極基本的なこともわかりやすく解説されているし比較的突っ込んだ内容もあって、特別興味があるってわけでもないけど雑学的に興味はある…といったレベルの自分に丁度いい感じだったかも、もう少し「へぇ~」というような面白雑学みたいな記述があれば尚よかったと思ったけど、そういった趣旨の本じゃ無いね。/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
 ☆3=普通に面白かった
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【読書ノート】ナラ・レポート

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●書名:ナラ・レポート
●著者:津島 佑子(つしま ゆうこ)
●発行:2004/09/30
●出版:文藝春秋
●読日:2004/11/05
●評価:☆☆
●メモ:奈良が舞台ではあるけど、書名にある「レポート」を普通(ビジネスライク)に理解するととんでもない、完全な文学小説。しかもかなり奥が深いというか浅いというか…はっきり言って惰性で読了はしたものの、普通に娯楽小説を読むような勢いで読んでしまってはさっぱり意味が分からない(というか、つまらない)。/正直言って自分の読書力では荷が重すぎたという感じ。/

 ===[☆尺度]=========
 ☆1=途中で放り投げた
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【読書ノート】修羅の終わり

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●書名:修羅の終わり
●著者:貫井 徳郎(ぬくい とくろう)
●発行:2003/01/30
●出版:講談社文庫
●読日:2004/10/31
●評価:☆☆☆
●メモ:/記憶喪失になり、前世で恋人同士だったという妙な女に出会う青年「真木」、公安刑事でスパイを仕立て上げる「久我」、売春組織を追っている中で何物かの罠にはまって警察を追放された刑事の「鷲尾」という3人の人物を主人公に、それぞれの物語が同時進行する。/それぞれの物語の結末は…鷲尾は時限爆弾を使って池袋と新宿駅前を爆破する。久我は公安として信頼と尊敬を持っていた先輩刑事の「藤倉」の性器を切断する。真木は記憶を取り戻し、姉を自殺に追い込んだとされる「久我」に向かって包丁を向けて突き進む。/それぞれの事情で修羅と化した人間の最後を結末としたストーリーで、何等かの事件を主題にその真犯人を暴くとか、不可解なミステリーを論理的に説き明かすといった単純なものでは無い。最後の解説によるとジャンルとしては「叙述トリック」ものらしい。/つまらなくは無かったが、790ページという長編だけに、よほどのミステリー通じゃなければ他の単純なミステリーを数冊読んだ方が楽しめると思う。

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】引き潮

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●書名:引き潮
●著者:松本 侑子(まつもと ゆうこ)
●発行:2004/09/23
●出版:幻冬舎
●読日:2004/10/28
●評価:☆☆☆
●メモ:「赤萩の家」「帰郷」「お湯が入るまで」「ツバメ」「男の厄年」「花と蜜蜂」「葉桜」「山里にて」「引き潮」9編の短編集。/どの作品もコレといったストーリーがあるわけでもなく、ほろ苦い昔を振り返った日常を描写しているだけなんだけど、すーっとからだの中に染み込んで行くような感じで気持ち良く読めた。/書名にもなっている「引き潮」は、妻と死に別れた男と、定年退職した夫を家に残してパート勤めを始めた40過ぎの男女が不倫をする物語り。

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】まだ遠い光 -家族狩り 第五部-

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●書名:まだ遠い光 -家族狩り 第五部-
●著者:天童 荒太(てんどう あらた)
●発行:2004/06/01
●出版:新潮文庫
●読日:2004/10/16
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:大野夫婦は吉沢亜衣の家族に対して犯行に及ぶが、巣藤俊介、氷崎游子らの手により未遂で終わり樹海の奥深くへと姿を消す。/馬見原は油井に撃たれるが一命を取り留め、妻や娘との新たな関わり方へ一歩踏み出す。/油井は馬見原を撃った後放心状態で交通事故で死に、冬島綾女親子は実家へ戻り落ち着いた生活を取り戻して行く。吉沢亜衣は自分を見つめ直すためにカンボジアへと旅立つ。/全5巻という長編だけに、幾つかの物語が同時進行しながら最終的には一つに纏まって行くのだが、それぞれの物語が散漫になることも主題がボケることも無くうまいバランスで、飽きずに読ませ続ける。/巻を上げるごとに良くなった気がするけど、全巻通しての最終的な評価は5つ☆!

 ===[☆尺度]=========
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【読書ノート】巡礼者たち -家族狩り 第四部-

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●書名:巡礼者たち -家族狩り 第四部-
●著者:天童 荒太(てんどう あらた)
●発行:2004/05/01
●出版:新潮文庫
●読日:2004/10/11
●評価:☆☆☆☆
●メモ:巣藤俊介から麻生家の事件現場に白蟻駆除の消毒の匂いが漂っていたことを聞かされた馬見原は思春期心の悩み電話相談をしている山賀葉子と大野甲太郎へとたどり着き彼らのことを調べるために休暇を取って妻の佐和子と共に四国へ向かう。

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【読書ノート】贈られた手 -家族狩り 第三部-

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●書名:贈られた手 -家族狩り 第三部-
●著者:天童 荒太(てんどう あらた)
●発行:2004/04/01
●出版:新潮文庫
●読日:2004/10/11
●評価:☆☆☆
●メモ:練馬署管内で実森一家3人の遺体が発見されたというニュースを見て麻生家の事件との類似性に疑問を持った馬見原は管轄外の事件にもかかわらず独自の操作を開始する。/

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【読書ノート】八甲田山死の彷徨

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●書名:八甲田山死の彷徨
●著者:新田 次郎(にった じろう)
●発行:1973/03/20
●出版:新潮社
●読日:2004/10/10
●評価:☆☆☆☆☆
●メモ:明治35年、日露戦争前夜、徳島大尉率いる弘前第三十一連隊と神田大尉率いる青森第五連隊は、八甲田山を雪中行軍することに。少数編成で自然に逆らわず行軍する三十一連隊。一方、大編成で真っ向から八甲田に挑んだ五連隊は、目的地を見失い吹雪の中を彷徨し、遭難する。/何度読んでも飽きることなく一気読みしてしまう/高倉健主演の映画を観たくなってレンタルビデオ屋を廻ったがどこにも置いてなかった。

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【読書ノート】遭難者の夢 -家族狩り 第二部-

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●書名:遭難者の夢 -家族狩り 第二部-
●著者:天童 荒太(てんどう あらた)
●発行:2004/03/01
●出版:新潮文庫
●読日:2004/09/23
●評価:☆☆☆
●メモ:麻生家の一家惨殺事件は息子の麻生達也の犯行と見なし、被疑者死亡事件として解決される方向が打ち出された中、馬見原一人が「実の子があんなに惨い殺し方が出来るはずは無い」といった理由だけで達也の犯行説に反対する。/須藤は恋人で同じ学校で国語の教師をしている美歩と共に長期にわたり欠席を続けている生徒《実森勇治(さねもりゆうじ)》の家庭訪問をする。/裸の男女が椅子に縛られ「愛とは何だろう」という問いかけと共に身体の一部に灯油をかけられたうえで火を点けられている。外は雨で実森と書かれた郵便受けの文字が滲んでいた。/「彼女はどんな自分でも受け入れてほしいだけです。 ~略~ 最後は彼女の方から拒否するしかなかったんじゃないですか」(145p)

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 ☆1=途中で放り投げた
 ☆2=時間の無駄だった
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